パラダイムチェンジ

2004年02月14日(土) 日記後記

たまには以前書いた日記のフォローなどをしてみる。

前々回書いた、私が吉野屋最後の牛丼を美味しく感じた理由について
関連する話が、私が巡回している Narinari.comにあったので、ここ
ご紹介。

どうやら、お客の回転率が高いと、牛丼の味も美味しいらしい。
へー。
あと、まかないの話が出てたけれど、考えてみたら、ツユだく、ねぎ
だくも、まかないメニューだったんだろうなあ。
吉野家って、まかないで食べられるのは、牛丼(並)のみ。
だから、毎日食べても飽きない工夫をしている内に生まれたオーダー
だったのかも。

でも、赤羽駅(南口)構内の吉野家のレベルが高いとは。
以前、通勤に利用していた駅で、実際あそこで食べた事はなかった
ので、ちょっともったいなかったかもしれない。


そして、もう一つ、日本代表戦について、あの後ビデオを見返して
見ていたら、8番小笠原が活躍していた事を発見。
やっぱり素人では、ボールを追っかけてしまうので、なかなかキー
プレイヤーを見極めるのは難しいんだなあ、としみじみ。

でも、個人的に逆にTV画面ではわかりにくかったんだけど、実際の
競技場で目立ったのは、日本代表のパスミスの多さである。

で、その事に関して、現マリノスの岡田武史監督が、W杯後、こんな
事を言っていたのを思い出した。
引用するのは村上龍の対談本「啓蒙的なアナウンスメント第2集」より。


ヨーロッパでは、ディフェンスでもそうですけれど、器用にはでき
なくとも、きちっと止めて蹴れる選手がいる。要するにサッカーなん
だから、キックですよ。日本でうまいうまいといわれるのは、トラッ
プだのフェイントだのでしょう。

マラドーナは、ドリブルがうまいといわれたけど、思ったところに
思ったボールを蹴れるし、プラティニだってそうだし、クライフ
だってそう。彼らの共通点といったら、やっぱりキックなんですよ。
子供のころからキックをもっと重要視するようにならないと、日本
のサッカーはこれからもうひとつ上にいけない。札幌で得点王と
なったウィルとかエメルソンを見ているけど、やっぱり抜群に
キックがうまい。そのうえでの得点感覚なんですよ。



岡田監督は、TV番組などでも度々同様の発言を繰り返していたんだ
けど、実際に見ると頷けるような。

も一つ、この前の試合に関して、東京新聞のスポーツ欄の中のコラム
にこんな記事があったので、忘備録的に引用しておく。ちなみにコラ
ムの作者は大住良之というサッカージャーナリスト。


味方がボールをもっても、前線で「アクション」を起こす選手がほと
んどいない。(略)選手たちがリズムに乗ってプレーしている時には
次から次へと攻撃のイメージが生まれ、選手の動きが重なっていく。

しかし、いったんリズムが崩れると、とたんに互いの考えている事が
わからなくなり、動きが止まる。その結果、相手ばかりが動き、日本
は受身に回ってしまうのだ。

DFラインでボールをつないでいる時にも、前線が動かないから出せ
ない。そのうちに追い込まれ、致命的なミスが生じる。常にそうなる
危険性をもっているのが、現在の日本代表なのだ。



うん、確かにこの前の試合に関しては、FWを見ていても味方がボール
を持った時に一気に前に飛び出す、みたいなアクションはあまり見ら
れなかった気がする。

また、試合の後半には、攻めあぐねて日本代表がパスを回している
時間帯っていうのが目立ったし。アレックスの2点目の飛び出しは
その膠着状態の打破の為、みたいなもんだったし。

やっぱり中田が常々言うように、もうちょっと選手同士の濃密な
コミュニケーション、みたいな物が生まれてきた方がいいんじゃない
かなあ、なんて思ったのである。


たまにはこういうblog的な展開もいいかもしれない。




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