最近、図書館をよく利用する。 行くのは区立の中央図書館。 場所は原宿の、竹下通りからちょっと裏道に入ったあたりにある。
ここは、浪人時代に自習室代わりに利用して以来、自分が近所?に 引っ越してきた事もあって、時々利用している図書館なのだ。
この図書館、今では便利な事が二つある。 一つは洋書の貸し出しをしていること。 そしてもう一つは、インターネットで区内の図書館の蔵書検索が 出来て、しかも予約まで出来るようになっていることである。 いやはや、便利な世の中になったもんだ。
また、図書館に通う楽しみの一つは、私が普段は買わない雑誌を、 バックナンバーも含めて読める事。 例えば、ananの星占い特集は、私の密かな楽しみである。
で、今回のネタはそんな風に図書館に行ったついでに手に取った 雑誌から拾ったネタ。
現在、週刊朝日では「だめんずウォーカー」の作者、倉田真由美が TVで見かける有名人の人物評伝の連載を持っている。 題して「ほやじ日記」。その9月26日号、松本人志の回に、こんな事 を書いている。
私は、初対面の人と表面的などうでもいい会話をするのが大嫌いだ。 以前取材でよく行ったホストクラブでも、「出身はどこですか」 「血液型は何型ですか」「犬と猫どっちが好きですか」……そんなの 初対面のお前に話してどうするってことを毎回聞かれ、しらける思い をしたものだ。
相手だってべつに本当に聞きたいわけではないのである。話のきっか けのつもりなのだろうが、会話というのは展開があって初めて楽しく なるので、ただのQ&Aなんか面白くも何ともない。どうもそこを勘違い している男が多くてまいってしまう。(略)
女はよく「面白い男が好き」と言うが、それは愉快なジョークをたく さん知っている男ではなく、会話して面白い男という意味である。
会話とは相手があってこそ成り立つもので、お笑いのショーのような 一方通行ではない相互の絡み合いだ。楽しくて面白い男女の会話は、 SEXの前戯のようなものなのである。
うんうん。これはでも、女だけでなく男にも共通するんじゃないかな とも思うんだが。
よくね、男の側で陥りやすいのは今で言えば「トリビア君」だろう。 いわゆる雑学王。どうでもいいことまで含めてよく知っている人で ある。 こういう人は、グループでの飲み会では割と重宝される。様々な話題 を提供できるし、そして何より今だと「トリビアの泉」効果もあるん だろうし。
でも、例えば二人っきりの会話でトリビア的な会話しかなかったら、 どうだろう。「○○は○○なんだって」「へー」って感じで、何か うすら寒い会話に終始し、場が持たない気がするのだ。 これって、ちょっと前までの自分だったりもするんだが。ぐさっ。
何でこれが会話としてはつらいというか、寒くなるのかといえば、 トリビアな話が二人の関係性を、変化させる事がないからだろう。 つまり会話がというより二人の関係があったまってはいかないという 事だと思うのだ。
倉田真由美の言うとおり、どうせだったら「会話をSEXの前戯として 楽しめる」人間でいたいと思ったりするのである。
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