今週一週間は、寝不足気味の1週間だった。 その理由の一つが、深夜放送されていた「世界陸上」である。
今回の世界陸上は、室伏広司の、ケガで惜しかった銅メダルに始まり、 中盤に、末續慎吾の、男子200メートルの予選〜決勝。そして最後に 女子マラソンでの、2、3、4位という、日本選手たちの活躍があった 事が、私の中のミーハー魂に火をつけたことは言うまでもない。
でもね、今回の世界陸上は、そんな日本人選手たちの活躍を別にしても TVプログラムとして、面白い出来だったと思うのだ。 そこにはおそらく、カメラなどの技術の進歩といった側面もあるとは思う。
でも、私に限って言えば、今回ほど日本人選手以外の選手も含めて、 競技を行なっている選手たちの息遣いや、筋肉の躍動感が伝わってくる ことってなかったと思うのだ。
まあ、今まで陸上競技に興味を持つ事もなく、TVで中継しててもハスに 構えて見てた、って事なんだと思うんだけど。
でも、逆にだからこそ、三段跳びとか、走り幅跳びなどの跳躍系や、 砲丸投げ、槍投げなんていう競技の行方が、ことさら新鮮に映ったのかも しれない。
元々自分の足が遅い事もあり、陸上競技系はコンプレックスの塊みたいな もので、全然専門的な知識も持ってはいないんだけど、そんなズブの素人 をも、画面にひきつける説得力があったとでも言えばいいんだろうか。
やっぱり、人間が己の肉体を使って、自分の限界に挑んでいる姿って、 美しいなあ、と思うのだ。 余計な道具がなく、肉体のみを使うからこそ、その魅力も倍加している といった感じなんだろうか。
ついでにいうと、今回は某アナウンサーのように、言葉のラッシュで 自らの感動を作り出そうと作り出そうと言う作為的な演出がなかった事も より、競技にのめりこめた理由の一つかもしれない。
|