パラダイムチェンジ

2003年08月20日(水) ただの人になれる時

毎月第三水曜日は、料理教室の日。
今回挑戦するのは、親子丼とたこときゅうりの酢の物、きんぴらごぼう。

どれも無難に出来ました。
あ、でも親子丼は、もちろん贔屓目に見ているからだろうけど、お店で
食べるのより、こうやって自分で作った方がおいしいかも?

いやもちろん、玉ひであたりにはかなうわけもないんですが。
でも、自分で鳥肉への火の通り加減を調節できるのはいいなあ、と思う
んでした。
ちなみに料理教室の味付けが、一般のそば屋さんあたりに比べると上品な
味付けだったのも、理由の一つかもしれない。
くどすぎず、甘みと塩っけのバランスが、割とよかったのだ。

あと、カツ丼ではなく親子丼であるってあたりもポイントかもしれない。
さすがに家でとんかつを揚げてまでカツ丼作ろうって気にはなんないし。
先月の包丁に引き続き、親子用鍋?欲しくなった自分がいるし。
ますます思う壺である。


さて、料理教室も3回目ともなると、特に書く事もないんだが、この前
図書館で借りて読んだ香山リカの本、「もう『いい人』にならなくていい!」の中にこんな件があった。


社会人になると、真面目な人ほど「私」という主語で何かを言えなく
なる。もちろん、言葉の上では「私としては」などと話してはいるのだ
が、それが見事なほど「○○社の人間としては」「この役所の職員とし
ては」という意味にすり替わってしまうのだ。これではなかなか気持ちも
解放されない。

だから休みのときは思いきり、「ただの自分」に戻ったほうがいい。(略)

では、どういうことをすればいいのか。たとえば、だれがどんな仕事か
もよくわからないような釣りやサッカーのサークルに入ってみる、などと
いうのはどうだろう。

自分の職場にプライドを持っている人は最初は"釣りの初心者"としてしか
見てもらえないことに不満を感じるかもしれないが、そういう場でこそ
「ただの自分」に戻れるはずである。(略)



うん、自分が料理教室に通ってみて楽しく感じる事の理由の一つには
こういう「ただの自分」に戻っている快感ってあるんだろうな、とも思う
のだ。

まあ、周りは女性ばっかりだし、なかなか自分が無防備に過ごせる訳では
ないけれど、それでも作業に没頭している間とか、その瞬間は、名前も
肩書きも関係なく、ただ同じ目的に向かって作業している集団とでも
言えばいいのか。

なんかたまにそういうのがあるってのも、いい気分転換になるんじゃない
のかな、なんて思うわけだ。

ついでに趣味がなくて、って人にも料理は意外とオススメかも。
結構ね、手順とかを教わるとそんなに苦ではなくなって意外な発見が
あったりするし。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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