2003年06月06日(金) |
「トゥー・ウィークス・ノーティス」 |
ちょっと遅れてしまったけど、毎月1日は映画サービスデー。 という事で、今月も当然?見に行ったんだけど、今月の1日は日曜日。 と、いうことでどこも超込み。
今回は後に予定が入っている、いわゆるケツカッチンの状態だったので、 歌舞伎町で「シカゴ」か、 「トゥーウィークスノーティス」か、どっちかを見ようと思ったんだけど、「シカゴ」は超満員で入れず。
しょうがないわけではないんだけど、こっちを選択して、中へ。
こっちも、もう最前列しか空いてません、と言われたんだけど、運良く? 最後列に一人分だけ席が空いていたので、そこに潜り込む。
「空いてますかあ?」と聞いた時に返事をしてくれた人の目線がちょっと いぶかしげだったのは、せっかくの日曜日?に恋愛映画を野郎一人で見に 行ったからかも。 野郎が恋愛映画一人で見てて、悪かったっすね。
なんて事はさておき、この映画。 一言で言えば、期待以上に面白い、いい映画、でございました。
タイトルは"Two Weeks Notice" 雇われている人が、自分が辞めたいと思う2週間前に雇い主に、宣告する 慣習?のこと。
この映画は、サンドラブロック演じる一人の女性キャリア弁護士が、 ひょんなきっかけで雇われた、ヒューグラント演じる巨大不動産王の 社長に、あと2週間で辞めます、と宣告した後の、お互いの気持ちの 揺れ動くさまを描いた作品。
サンドラブロックで、ニューヨーク、ラブコメディ、というのは、結構 定番?メニューだし、ヒューグラントで、美形で金持ちだけど、どこか だらしない人、って言うのも、今まで割とありがちな作品だと思うけど、 すごく安心してみられるというか、期待を裏切らない作りになっている と思う。
いや、とにかくヒューグラントの情けなさぶりの板のつき方が、 いいんである。 もはや一つの芸といってもいいんじゃないかな。
彼と、阿部寛はどこかキャラが重なる所があると思うけれど、 だらしないけど、どこか憎めないキャラを好演していると思う。
でも、ただ単に情けないだけではなくて、金持ちで、ルックスがよくて、 女性に不自由しなくても、そのことが逆にコンプレックスになっていて、 「ハーバード大出身の女性は、俺のことをバカにするだろ?」なんて事を 本人に屈託もなくしゃべるあたりの細かな描写が、うまいと思う。
自分がこれだけ共感するのは、もしかすると、個人的にちょっとだけキャラがこの主人公に似ている部分があるかも、と思ったからかもしれない。 いやもちろん、そんなにお金持ちでもないし、ルックスも負けているし、 女性にも不自由はしているんですが。
でも、主人公のちょっとマヌケだけど、無頓着な様は、やっかみ抜きに して、ちょっと格好いい?かもしれない。
ヒロインのサンドラブロックも、「辞めます」というまでの間はもう、 そのヒューグラントのだらしなさにウンザリしてたと思うんだけど、 自分より若くて可愛い?ライバルが出てくると内心面白くなかったり するのが面白い。
やっぱり、ヒューグラントの気取りの無さって言うのが、いつの間にか 心地よかったりしたのかもしれない。
で、やっぱり恋って、自分に無いものを持っている人に憧れる気持ちって あるよなあ、と思うのだ。 はじめの内は気づかないんだけど、一旦意識してみると、それが結構かけがいの無いものに感じられたりして。
そして、やっぱりそんな風に影響しあってお互いに変わっていける関係っていいなあ、なんて思うのだ。
これはある意味もう一つの「プリティウーマン」みたいな話なのかも。 やっぱり恋愛映画には、おとぎ話のようなロマンティックな部分も ちょっとだけ、欲しいかも、と思う人におススメかもしれない。
結構笑えるし。 台詞も結構気のきいた台詞が沢山出てくるし。 「もう一人のジョージよ」とかね。 個人的にはライバルの女の子にも結構好感持ったし。 野心のある女の子って、いいよね。嫌いじゃないっす。
あと松井も住んでいるらしいトランプタワーの、不動産王トランプや、 NYメッツのキャッチャー、マイクピアザ?や、そしてグラミー賞を とったノラジョーンズが実名で登場して、ノラジョーンズは歌まで歌って 雰囲気盛り上げてくれているし。 英語も結構聞き取れていい勉強になりました。
DVD、安かったら買うかなあ?
|