パラダイムチェンジ

2003年05月02日(金) 「キダム」

今日のネタは キダム
フジテレビが盛んに宣伝をしているアレである。

フジテレビの宣伝に載せられた訳ではないけれど、一度みてみたいと思っ
ていたのと、CMで東京公演が5月5日で終わること、そして今なら当
日券がまだ手に入ると言っていたので、ちょっと見る気になったので、
電話をかけて当日券を見事にGET。
でもSS席1枚11500円。高い。

でもね実際に見てみたら、十分元の取れる内容だったのだ。
このイベント、一言で言えば、生きている間に見られてよかったかも、
である。

キダムは、元々はサーカスの一種だと思うんだけど、そんな自分の予想
をはるかに越える驚きの連続だったのだ。
もう、口開きっぱなし、拍手しまくりで手痛すぎ。

なんていうのかな、ある日自分の町に旅芸人の一座がやってきて、
ちょっとドキドキしながら、テントの中をのぞいてみると、そこは
まるで非日常的な、夢のような世界が待っていたって感じかもしれない。
雰囲気としては、いきなりヨーロッパのカーニバルに紛れ込んでしまっ
た感じが近いかも。

もしくはグリム童話の世界や、または不思議の国のアリスなどの挿絵で
有名な金子國義の世界に近いというか、ちょっと退廃的で、エロティック
で、会場には子供もいっぱい来てたけど、もしも自分が子供だったら、
ちょっと見てはいけないものを見てしまった時のドキドキ感というか、
妖しい雰囲気が漂っているというか。

そして、そんな雰囲気の中で繰り広げられる出し物?の一つ一つが、私
たちの想像の範疇を超えているというか、とにかく人間業ではないのだ。

特別な道具や、たねや仕掛けがあるわけではなく、基本的に自分の身ひ
とつで行なっているので、人間の肉体というのは、これだけの可能性を
秘めているんだ、というか、身体が躍動しているのって、とっても美し
いよなあ、というか。

出し物の中には、小さな子供たちも出てくるんだけど、それだけ驚異的
な技を、できて当然というか、あたり前のようにこなしているのがマジ
ですごいと思うのだ。
失敗したら大怪我しそうな技に関しても、もう100回やっても失敗し
ないと思わせるような、説得力というか技術の裏づけがあるというか。

そしてそういう出し物の合間に繰り広げられる、クラウンたちの客いじり
やコミカルな動作の面白さ。

なんつうのかな、さすがに喜怒哀楽の怒、はさすがにないけれど、自分
の持つ感情すべてに訴えかけられている感じかもしれない。
すなわち、技に驚き、ハラハラとして、成功したら大喜びをして、その
スピード感とリズムに酔いしれ、そしてクラウンたちに大笑いをする。

どんな大人でもあのテントの中では子供の頃に戻ってしまう、そんな
魔法をかけられてしまったような感じのするショーだった。

最後、旅芸人さんたちが帰ってしまうとき、え、もうこれで愉しかった
時間は終わってしまうの、とちょっぴり切なくなってしまったり。

おとぎ話で、ハーメルンの笛吹きってお話があったけど、思わずついて
いってしまう子供のように、ちょっと怖いけど、でもその世界に
ついていってしまいたくなるような、そんな感じというか。

って、一日たっても全然文章としてまとまっていないんだけど。
でも、仮にどんなに言葉で表現しようと思ってもあの感動と興奮は
見た人じゃないと伝わらないような気がする。

どうしようかな、もう1回くらい見ても惜しくないよなーと思うくらい
面白かったです。
いや、マジでもう1回行けたら行ってしまうかも。

最後、これは多分見た人じゃなきゃわかんない話だと思うけど、
あの3人のクラウンの一番小さい人、ナイナイの岡村さんに似てない
すか?最初、え、これってめちゃイケのオファーシリーズなの?と
ちょっぴりドキドキした自分がいたんだけど、それって俺だけかな



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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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