今現在、「和茶」のCM で流れている、題名は忘れちゃったんだけど、 ♪は〜るは、な〜のみ〜の〜♪って歌の歌詞を、♪春花見〜の♪だと思 い込んでいた今日この頃。
すっかり花見の季節である。
土曜は、まさに花冷えの雨で、これで桜が散っちゃったら嫌だなあ、 なんて思ったてたら、桜もまだ持ちこたえていたらしく、格好の花見 日和になったみたいだ。
なんて気になったら、善は急げ。 デジカメ持って、桜見物の旅である。
上野の山、千鳥淵をはじめとして、都内に有名なお花見スポットは数々 あるが、個人的に毎年つい見に行ってしまう定番スポットがあるのだ。
それは、高田馬場〜都電荒川線にかけての数箇所。 今回は、ぶらり何とかの旅を決め込んだルポ風にまとめてみる。 これは、そのうち、写真つけてUPしてみたいと思う。
さて、まず訪れたのは、明治神宮 。明治神宮は、そんなに桜の名所って 訳ではなく、むしろ隣の代々木公園のほうが、桜並木としては綺麗なん だけど、種々の木々に挟まれて、ひっそりと咲く桜が綺麗な場所である。
そして代々木から山手線に乗り、目指すは高田馬場。もしくは新大久保。 ここは、自分が通っていた高校のある場所である。 高田馬場と、大久保のちょうど中間地点あたりに、早稲田大学の理工学 部、大久保キャンパスがある。わが母校は、そこから明治通りを挟んだ ちょうど反対側。あの紀宮さまも通われた、学習院付属女子高校、の隣の 高校。ちなみに紀宮様は自分と同い年なので、塀をはさんだ同級生、 なんていうとちょっと違うか。
で、学習院女子の、重要文化財にもなっている、門と桜並木を写真に おさめて、わが母校もちょっとだけのぞいてみようかと思ったら、なんと 校門と一部の校舎がない。 わが母校はいつの間にか、改築工事をしていたのである。
十何年後かの後輩をつかまえて?話を聞いてみると、新校舎は今年度中 の完成予定なんだとか。 で、その新校舎が建つまでの間の仮校舎を元校庭に建てて、今は授業を しているみたい。 そのため、名物?だったラジアン池も、戸山砂漠も、今はもうなくなっ ちゃったらしいよ<同窓生諸君。
なんてひとしきり感傷にひたった後、とりあえず高校時代よく通った ラーメン屋 えぞ菊 で空腹を満たし、目指すは母校裏の公園、戸山公園へ。
戸山公園 は、実は知る人ぞ知る、花見の絶好スポットである。 戸山公園って言っても、実はそんなに大きな公園ではないんだけど、 公園内に、箱根山、という23区内で一番標高が高いと言われている?山 がある。
で、この山というか丘。 元々は松平かどっかのお殿様が、自分ちの庭に、箱根山を模して作った 築山なんだけど、その頂上をぐるりと囲うように、桜並木が麓?をとり 囲んでいる。
だから麓を歩けば、桜のトンネルだし、頂上?に上れば、桜の木の上に 出ることになり、目の前に360度の桜の雲海が拡がるのだ。
高校時代は、ここが部活の練習場所で、死ぬほどこの山は登らされて、 しかも花見なんざするどころの騒ぎではなかったんだけど、今にして 思えばいい?思い出の詰まった場所なわけだ。
ちなみにここは戦時中、陸軍の駐屯地で、あの悪名高き731部隊もこ こにあったらしく、箱根山の桜がとりわけ綺麗なのは、下に死体が埋ま っているからだ、なんて学生時代は噂もあったけど、そんな事実はない らしい。
でもそのくらい、ここの桜は勢いがあって、綺麗なんである。
さて、そんな箱根山を下り?目指すは早稲田へ。 都の西北、早稲田の杜はそのまま通り過ぎて、都電荒川線の終点、早稲 田駅へ。 ちなみにかの有名な?早稲田のとなり〜のバカ田大學はここにはないん で念のため。
早稲田駅から都電荒川線の学習院下という駅まで、神田川沿いを電車は 走っているんだけど、その神田川沿いの桜が、また綺麗なんである。
桜の枝が、まるで花が重いかのように、川面に向かって垂れ下がって、 それが並木をつくっている様は、本当に心が打たれるほど。
ここは、できれば王子駅や大塚駅から、都電荒川線に乗って来てほしい 場所である。 それまでの、普通の風景から、いきなり桜並木が目の前に開けるときの 感動と言ったら!筆舌にしがたいほど。
個人的な事情で、私はいつもこの時期にうちのお墓参りをすることにし ている。うちのお墓は池袋の元祖行列のできるラーメン屋、大勝軒にほ ど近い雑司が谷にあり、帰り道、よく都電荒川線を利用するんだけど、 初めてこの時期、都電荒川線で早稲田まで来たときのことは今でも目に 焼きついている。 思わず近くの駅で途中下車してしまったほど、その風景は綺麗な風景だ ったのだ。
さてそんな思い出を胸に抱えつつ、学習院下駅から、都電荒川線に乗る。 都電荒川線は、今はもう都内に2本しかないチンチン電車、いわゆる路面 電車で、早稲田から大塚、王子を経由して三ノ輪橋駅までを結んでいる、 情緒あふれる電車である。
この時期は沿線に、神田川、王子のそばの飛鳥山、そしてあらかわ遊園地 と、都内有数の花見スポットと歓楽場所を抱えているため、混雑すること 甚だしいんだけど、それもまた風情って奴かもしれない。 つうか、みんな考えることは一緒なんだよね。
さて、そんなわけでこの旅も目指すは飛鳥山へ。 飛鳥山は、王子駅のそばにある公園で、やはり花見の名所である。 飛鳥山、とは言っても先ほどの箱根山ほどの高さはなく、感じとしては ただの公園である<ちょっと身びいき。
ただ、今は残念なことに飛鳥山の地下に首都高速を通すための工事を しているので、昔に比べると、幾分寂しくなってしまったような気がす るのは、気のせいだろうか。
ついでながら、都電荒川線の飛鳥山駅のホームから直接行ける場所に 昔は甘味処があり、そこのあんみつが大好きだったんだけど、今はもう 無くなってしまったのも、ちょっと寂しかったりもするんだけれど。
そんな感じで、今年の桜見物の旅は終わり。 さらっと流して書いたけど、歩いた距離にして、5〜6Kmはあるかも しれない。
いつもの履きなれた靴をはいていたのに、桜に夢中で気がついたら足の 裏にマメができてしまってた。 でも風も心地よく、絶好の花見日和だったような気がする。 写真も思いのほか、よく撮れていたんで、いつの日か必ずUPして、 お見せすると約束しておこう。
|