| 2008年02月03日(日) |
080203_自転車の神社巡り |
掛川での二日目。今日は掛川市内を巡るスローサイクリングに参加です。朝から雨なのがちょっと残念ですが。

掛川のスローサイクリングとは、NPOの活動の一つとして企画されている、自転車によるガイドツーリングのことです。
市民が市内を理解する、他の町から来て掛川を楽しむ、知らない人と一緒に自転車で走ってコミュニケーションを楽しむ、などなど、ガイドツーリングの楽しみ方は人それぞれにいろいろです。しかしその楽しみを求めて、遠くは三重県や名古屋市からもわざわざこのツアーに夫婦で参加してくれる熱心な方もいます。こういうスペシャルな企画を喜んでくれる層が確実に増えている印象です。
この企画を引っ張ってくれているのが自転車ショップの経営者でもある通称「ヤマチャリ」さん。自らも自転車に乗り、サイクリストとして掛川を自転車ルートの目線で知り尽くしているこの道の達人です。
ヤマチャリさんには、私が掛川にいたときに都市再生モデル調査で行った「自転車によるまちづくり調査」の実施のときにも大変お世話になりました。ヤマチャリさん自身は「こままささんとやったあの調査のときに一番印象的だったのは、やっぱり三泊四日の『塩の道自転車ツアー』をこなしたことですよ。あれだけのことをやったんですから、その流れを続けたいですよね」と静かな口調で、しかし熱く語ってくれます。
都市再生モデル調査が立派に地域に新しいムーブメントを興している好事例の一つです。大いにその効果を宣伝をしたいものです。
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今日のツアーの目玉の一つは、私自身による神社ガイドを加えた掛川の信仰の拠点巡りという企画です。昨日の講演会の内容をさらに実践するという意味でも、地域の信仰について案内をして楽しもうというのです。これは私自身のライフワークでもあるので、掛川応援の意味とダブルでやらねばならないのです。
さてツアーは、掛川のリゾート施設である「つま恋」に集合。冷たい雨が降る中を約30人の熱心なサイクリストが集合しました。合羽に身を包んで寒さと雨対策はするものの、天候条件は厳しいものがありますが、それでもみんなどこか楽しそうです。

つま恋を出発して最初に向かったのは事任(ことのまま)八幡宮神社さん。ここでまずこの神社のご紹介をし、手水の取り方や参拝の仕方をお話しました。参加者たちも感心したり「普段はそういう話はなかなか聞く機会がないですね」と言いながら、ぎこちなく参拝をしていました。神社をお参りする機会がもっと増えて「あたりまえ」になれば、様になってくることでしょう。
神社は今日は節分で忙しいとのことでしたが、ここ事任神社さんでは宮司さんご夫婦が、自転車部隊が訪ねてくるということを知って、焚き火でおもてなしをしてくださいました。つま恋を出発したときから冷たい雨を受けて手足の指先が冷たくて辛かったのですが、ここで焚き火にあたらせてもらい、体はほかほか。その後のサイクリングも寒くなくなりました。 焚き火がこんなにご馳走だったとは知りませんでした。

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さてここから始まってほかにもいくつかの神社を巡り、途中には戦に破れた平将門とその一門18人の首を京都まで持ってゆく途中に、この掛川で検分を行ったという言い伝えのある十九首塚もお参り。昨日の神田明神とのお話がここで完結です。
最後はつま恋に戻ってきてツアーも無事終了。雨がやむことはありませんでしたが、雪にはならずに小雨程度で済みました。自転車のベテラン揃いなので、たいした苦にもせずに戻ってきました。満足の行くツアーだったようですよ。
こうしたガイドツアーは、「やれば地域が盛り上がる」と口では簡単に言いますが、ルート設定、マップ整備、ガイドの力量、補助的ガイド、トラブルのためのサポート体制、ツーリングポイントの楽しませ方、など多くのノウハウが必要になります。
掛川ではこれをもう何度も繰り返しながら、ノウハウを充実させてきていて、ビジネスにつながるようなグレードを目指しています。こうした地道な積み重ねが次につながるはずです。私もガイドの腕をもっとあげなくては、と痛感し良い経験になりました。
掛川の近くの市から参加した、という男性は「うちの市にはこういう楽しませ方をしてくれるようなところがないんだよね。掛川はいいなあ」と感心していました。このようなガイドツアーのニーズはきっと増えることでしょう。
雨の神社は寒かったけれど清々しさも感じられました。
スタッフの皆さん、参加者の皆さん、ご苦労様でした。
とっても記憶に残る経験でした。
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