| 2006年07月08日(土) |
060708_雪氷輸送〜氷が東京へ到着 |
朝の飛行機で東京へと向かいます。昨日東京へ送った氷が夕方に東京港に着くのです。 今夜もマスコミさんの対応です。
【氷が東京港へ到着】 載せる船のエンジントラブルによる欠航というアクシデントを乗り越えて、近海郵船さんの「ろーろーえりも号」に載せた氷が夕方に東京港のフェリーターミナルに到着するのです。
到着予定は17時50分ということで、16時頃からテレビ局各社がビデオ機材を持ち込んできました。
もっとも東京港といってもいささか広いので、なかにはフェリーターミナルがどこか分からずに担当職員に電話をかけてくるところが何社もあって、撮影を受け入れる準備だけでも大変です。
北海道で撮影してくれたスタッフがそのまま東京へ乗り込んでくれるところはコミュニケーションがよく取れるのですが、東京は別なスタッフで対応するというところでは、場所もさることながら今回のプロジェクトの成り立ちから訊ねてくるので、対応しきれないこともしばしばで、担当者も参っていました。
梅雨の最中ながら、東京は雨が上がって曇り空。気温も26℃とこの時期に東京にしては涼しく、撮影には全く問題が無く、天気には助けられました。
船は予定通り17時40分に接岸し、17時50分からは船内に積まれたトレーラーの後部のシャーシーと呼ばれるところを、船から降ろす作業が始まりました。我々のシャーシーは3番目の下船です。
ここでも近海郵船の責任者の方がマスコミにサービスしてくれて、安全ぎりぎりのところでの撮影を許可してくれました。おまけに船から降ろしたシャーシーの中を一度固定ベルトが緩んでいないかどうかを確認する作業では、下船したすぐ近くにシャーシーを置かせてもらうこともできました。
船から下りてきてベルトのゆるみを確認している最中にシャーシーの外側にさわってみましたが冷たくて、結露していました。やはりシャーシーの中はかなり気温が低くなっているようです。
下船してすぐのチェックを終えると、シャーシーには移動用の車をつけて氷を積み替える作業ヤードに移動です。今回の実験で借りているビルには20トントレーラーがそのまま入ることが出来ないために、氷を一度小さなトラックに移し替えて小分けにして運ばなくては行けないのです。
本来の姿ではありませんが、実験なので致し方のないところです。
マスコミ各社には、この積み替え場所は他の荷物を運ぶトラックが頻繁に行き来するので先に取材は出来ません、と言ってあったのですが、作業ヤードまで走るトラックの走行中の姿を撮影したくて、タクシーやワゴン車がカーチェイスさながらにまとわりついていたとか。ある意味ではマスコミの仕事に対する意地や意気込みなのかも知れませんが、取材される側としては事故を起こされないかとヒヤヒヤするばかりです。
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氷の積み替え場所では、積み替えは勿論ですが、北海道からここまで運んできた間でどれくらい氷が融けたものかを計るという調査作業も行うことになります。
今回のろーろーえりも号は比較的速度の遅い船で、苫小牧港を出航してから東京港に到着するまでに33時間掛かっていて、これまでの船の中では一番時間が掛かっています。
融解水の速報値では約2割の水が融けていたということでした。まあ想定の範囲内ではありますが、氷が小さいとやはり融けやすい様です。
東京港での撮影を終えた後はマスコミの皆さんにも一度解散していただいて、次は氷を投入する「リバーサイド隅田」というオフィスビルに夜の22時めがけて再び集合をお願いしました。
早いところでは21時くらいに到着して、担当者に今回のプロジェクトの意味を訊いたりインタビューなどをするところもあり、氷投入前から賑やかになってきました。
22時になったところで地下二階の配管設備やモニターを置いてある部屋で簡単な概要を説明し、氷投入の水槽近くで撮影準備をしてもらいました。
今回は3トントラックで6個の氷を二回運んでくるところを撮影してもらうことにしましたが、氷投入のシーンを撮影できる角度が限られていて狭く、混乱が予想されました。
なにしろテレビカメラが6台に普通のカメラが4人ということで数が多かったので、テレビの皆さんには相談して一回目と二回目で分けてもらうような整理をお願いしました。
そして報道陣が待ちかまえる中をようやく一台目のトラックが到着。照明がつけられて俄然明るくなる中をトラックがバックで氷投入口に車をつけました。やがてシートが開けられて中から氷が登場するとカメラのフラッシュが焚かれてちょっとした騒動です。
今回仲良くなったディレクターはにやにやしながら私のところへ来て「南極の一万年前の氷が日本に到着した、というよりも注目されていますよ」と囁きました。確かにまあカメラの数は多いですね。
やがて氷が引きずり下ろされて水槽に落とし込まれ始めました。 ざっぶーん!と大きな氷が水槽に落ちるとあたりに水しぶきが飛び散って、撮影班にもだいぶ水がかかったようです。それでも皆さんひるむことなく良い映像をめがけてカメラを向け続けます。さすがはプロ根性。
こんな風に氷が到着して投入されるところを撮影してもらったのですが、氷投入が終わると今度は担当者へのインタビューが始まります。
私も、もう一人の担当者も引っ張り回されながら今回の実験の意義や今後のプロジェクトについてインタビューに答えまくりました。
北海道新聞の映像班も来ていて、北海道新聞のホームページには私の動画もアップされているそうです。どんなになっているんでしょう?
さて、なんだかんだで結局全ての取材対応を終えて、現地で頑張って下さった調査と荷役スタッフにお礼を言って解散したのは夜中の12時半過ぎでした。
やっと長い一日が終わりました。あとは新聞やテレビがどれだけ取り上げてくれているかを見たいものです。少しだけ新聞やテレビを注目してみて下さいな。
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