| 2006年01月10日(火) |
20060110_成田から中国へ |
おはようございます。今は成田空港のANAラウンジにおります。日本は便利なものでどこに行っても、ただで使えるパソコンがあるんですね。
今は朝の9時ですが、成田は朝から雪混じりの雨模様で気温は5℃。中国向きに厚着をしているのでそれほど寒くはありません。
朝から最後の買い物です。中国は水が飲めないというので水のボトルを買ったり、カメラの電池を買ったりです。
携帯電話もFOMAならば、番号がそのまま海外でローミングサービスができるというのでそれに申し込みました。もっとも、発信も着信もかなり高額(1分100円くらい)なのと、「中国は電波事情が悪いので、使えないエリアもかなりあると思いますがご容赦ください」という前提つきで借りているので、予備の通信手段に過ぎないのかもしれません。
まあそのあたりの事情も実感するのが旅のよいところでしょう。
今日は瀋陽空港へと向かい、その後は領事館の表敬訪問です。現地はとにかく寒そうで、デジカメが動くのかどうかが心配です。
それではそろそろ搭乗時間が近づいてきました。
いって来ます。
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一週間ぶりにようやく札幌に帰ってきました。遅くなりましたが中国東北部で目にした様々な事情をご報告します。どうぞおつきあいください。
今日は ■瀋陽の風景 です。
【瀋陽の風景】 今回の旅は、中国の寒冷地で雪や氷をどのようにエネルギーや観光に活用しているか、ということがメインの調査。調査に向かうのは私と先輩かつ上司筋のKさんの二人旅である。
成田空港を朝10時過ぎのANAで出発。成田から目的地の瀋陽空港まではわずか3時間40分程度の旅。さすがは隣国だけあって近いのだが、北朝鮮上空を避けるようにして南側から時計回りに飛ぶ少し遠回りの航路となっている。 国同士に国交がないというのはそういうことなのだと実感する。
さていよいよ瀋陽に到着である。機内放送で「瀋陽空港内は軍からの指示で写真撮影ができませんのでご注意ください」という趣旨の放送が流されてちょっとびっくり。日本とは違うのだ。
空港手続きカウンターには瀋陽総領事館から日本人の青年が一人出迎えに来てくださって手続き関係をサポートしてくれた。まだ若いのに中国語はぺらぺら。「どういう関係でこちらにいるのですか?」と訊いてみると、東京外大の3年生だが外務省の研修制度というのがあって採用になったので1年間の期限付きで大学を休学してこちらで働いているのだとか。 後でよくよく聞いてみると、お父さんの仕事の関係で5歳まで北京にいたのだそうで、「話すのはなんとかなるのですが、書いたリ読んだりするのが難しいので勉強の毎日です」とのこと。勉学を熱心にする人には道は開けているものだなあ、と思う。
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手続きを終えた空港の外には総領事館のM副領事が出迎えに来てくださっていた。Mさんは北海道開発局から行っている方で同行のKさんとは旧知の間柄。今回もさまざまな手配関係に相当助けていただいていたのだ。
空港から瀋陽市内へはMさんの車で向かう。 「よく車に乗る気になりましたね」と訊くと「前任者から安く譲り受けたのですが、ないよりはあった方が便利ですしね」とのこと。
それにしても中国の道路は広い。空港から市内までは高速道路もあって片道3車線。通行料金はわずかに5元(=80円くらい)。
市内へ入ってからはとたんに交通量が増えて道路は片道4車線から5車線に増える。中国ではやたらクラクションを鳴らしてコミュニケーションを図る。我々にはドライバーに怒られているような気がするが、やがてこれは中国ではドライバーや歩行者とのコミュニケーションの手段だと分かってきた。
中国滞在中に日本との違いを印象的に感じたのは、日本で思うような交通マナーが悪いことだ。車が来ようが来まいが信号無視は当たり前だし、前にリヤカーの着いた自転車で片道4車線同士の交差点を斜め横断も全く平気。 歩行者は片道4車線の道路を車の合間を縫って平気で歩いて渡ろうとするし、センターラインのところにはところどころに膨らんだところがあって、「(多分)ここで待ちましょう」ってなことが書かれている。
ドライバーはクラクションを鳴らしながら歩行者の脇をすり抜けようとする。距離はお互いわずかに数センチという紙一重の絶妙の距離。
さすがに歩行者の方が一歩先に出たと見ると車も止まるのだけれど、こうなるともう「どちらが先にあきらめるか」というドライバー対歩行者のチキンレースのようだ。勇気を持ち続けた方が先に優先権を持って進む事が出来るのだ。
これだけ見ると「中国は交通マナーの発達が遅れている後進国だなあ」と思うかも知れない。しかし私はそれとは別な事を考えていて、「これは恐るべき譲り合いの国であり、なおかつ効率的に生きている国だ」と思ったのだ。 日本であれば、ドライバーと歩行者の権利調整を信号のような自分たちの外の何かに頼るのが当たり前になっているのではないか。それを中国では全て自分の自己責任として行くか止まるかを判断しているのだ。 その結果、大きな交差点以外では信号も要らないのでそれだけ無駄な施設も要らないし、信号で一斉に車を止めるという非効率もない。 見たところ車の実行速度もかなり速そうだ。
もう日本ではこのような社会に戻る事は出来ないだろうけれど、中国では立派にたくましく人々が生きる姿があるように思えた。
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そうは言っても、全中国の車の保有台数はまだ日本の半分程度の3千万台だが交通事故による死者は年間十万人に上るというという噂もあり、もうそろそろ交通ルールを徹底させる時期が近いのかも知れない。
たくましい中国、というのが大陸での第一印象だ。
まだまだ旅は続く…。
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