掛川奮闘記

2005年12月01日(木) 051201_弟子の成長とリーダー像について

 いよいよ今日から師走の始まりです。お仕事に年賀状、忘年会に大掃除…。やる事が満載ですねえ。

 さて今日は
■弟子たちの成長 の1本です。

【弟子たちの成長】
 掛川に残してきた蕎麦研究会の弟子から一通のメールが届いた。

 毎年この時期に掛川では消費生活展というイベントが行われるのだが、わが蕎麦研ではこのイベントに有料で打ち立ての蕎麦を提供するという事業を行っていたのだ。

 今年はそれを企画していた私がいない中でどうするのだろうかと思っていたのだが、「無事やり遂げました!」というメールが届いたのは27日の事。
 「もっと詳細のレポートを書いて送ってくれよ」とメールを送っていたのだが今日その返事が来たのである。

 このメールを読むと、この間の不安や覚悟、自信と仲間たちへの感謝の気持ちが良く表れているが、最後になにごとかをやり遂げた達成感がまた良い。

 蕎麦を何十食も提供しようと思うと、とにかく蕎麦の打ち手を募って、朝早くから蕎麦を打ちためておいて、お客さんが来たら今度は次から次へと茹でて汁をかけるという作業を素早く繰り返さなくてはならないのだ。

 食材から道具までを取りそろえ、汁は作り置いて作業をするということは大変な手間である。しかし私がいたときに行った二回のイベントに参加して様子を記憶にとどめている仲間が何人かいるだけでもいくらかは自信に繋がっていただろう。

 メールを読んでいると、「朝礼に始まって」「目標を統一して」「初参加組もイメージを共有して」楽しみながら、そしてどきどきしながら開店を迎える気持ちが良く伝わってくる。(そうそう、その道を私も歩んできたのだよ)と思う。

 開店と同時にもうお客さんが列をなしたようだ。私自身、自称「行列の出来る助役」と言った所以だが、これであなたたちも「行列の出来る蕎麦研究会」の一員だ。

 予定が100食とはやや弱気だが、案の定すぐに100食は出てしまって、そこから先は用意した食材と打ち手の時間との勝負である。追い立てられるように打っては茹でる行程を繰り返しながら、最後は201食を提供したというから立派なものだよ、うん!
 チームの勝利は、いろいろな意味で自身に繋がるだろうね。

    *   *   *   *  

 チームが勝利するにはリーダーシップが必要だと一般に言われる。ではリーダーに求められる資質とは何か?

 この昔から問われ続けている質問への回答には経営学という分野が答えを用意している。すなわち「先見力」「卓越した変革力」「組織デザイン力」「学習の継続」「率先力」「コミュニケーション能力」「高いレベルの高潔さ」…などなど。

 リーダーになるにはそんな資質を備えなくてはなれないものなのか…。確かにそのような資質を備えていればリーダーとして相応しいように思えるものだ。

 しかし!しかしである。歴史上のリーダーとして今日名を残すリーダーたちが全てこれらの要素を備えていたわけではない。そんな力を持って強い力で部下たちを導いた人たちばかりでもあるまい。

 ましてそのような力量がないのに地位に由来する権力を振りかざすリーダーほど始末に負えないものはないだろう。

 チームを勇気づけ、成功に導くリーダー像というテーマに鮮やかに応えたのがロバート・K・グリーンリーフの「サーバントリーダー(召使いであるリーダー)」という考え方だ。

 それは従来のように、上から質問、指示、指導、監督をし、報告を求めるいわゆる強いリーダーではない。それは「自分はどう部下の役に立てるかを問い」、「自分は同じ仲間の一人だと考え」、「他の人のリーダーシップを育み」、「人のために時間を作り」、「人によい仕事をして欲しいと願う」というリーダーの姿である。

 サーバントリーダーの試金石は「自分が奉仕した人たちは人間的に成長しただろうか」と問い、「仲間は自立的になり知識が増えただろうか」と観察し、「彼ら自身も他の人たちに奉仕する人になりそうだろうか」と問う事なのだ。

 自分の周りの人たちが幸せになったろうか、といつも自分に問いかける生き方こそ、新しい形のリーダー像なのではないだろうか。

    *   *   *   * 

 リーダーシップとは所詮、部下との関係性でしかないのである。喜んでついてきてくれる部下がいる人が良いリーダーだというだけのことだ。そしてそのベースは強固な人間関係でしかないのである。


 誰にでもリーダーになれる素質はある。それに気付いて自律が出来れば良いのである。ただそれだけなのだ。 



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