| 2005年07月27日(水) |
050727_まちの差別化を考える |
掛川市議会のメンバーが道内視察です。久しぶりに旧交を温めました。
今日は、 ■北海道のまちがうらやましい
【北海道のまちがうらやましい】 掛川市議会の総務委員会が道内視察の二日目で今日は札幌宿泊だという。「会えますか?」というお誘いがあって会合に参加させていただいた。
掛川は合併して、一市二町による新しい市になったのだが、4月の末に市長選挙と同時に市議会選挙も行い、それまで総勢54人だった市議、町議の数が新市の議員数は30人になったのである。
その結果、元の市議、町議の多くが再び議員として当選し市議会議員として活躍をしているのだが、私にしてみれば合併協議会で様々な会合を繰り返してきた町議の皆さんとも十分に親しくて、新市の市議会議員というよりも、昔懐かしい戦友に会ったような気持ちだった。
今日は主に札幌近傍の市や町を訪ねて情報を交換したようだが、掛川の議員さんは一様に「北海道のまちが羨ましい」と半分皮肉をこめて言う。
その心は?と尋ねると、「人口に比べて職員数が多い印象だ。人口が多かった時代の職員規模を改善出来ていないようだ」「財政力指数が小さくても、まちは下水道がほぼ完備している(ちなみに掛川は下水道整備率がまだ8%ほどなのだ)」「道路が広い」という感想が帰ってきた。
「ある市では市立病院の赤字解消に年間30億円を投入しているそうですが、掛川ではせいぜい数億円でなんとかがんばっている」という反応も。
私が見ても、道内の市町村は行政と市民の距離感が遠い印象で、あまり真剣に市民に対して窮状や現状を説明してはいないように思える。
それは「説明をしても無駄」と思っているのか、説明をする能力がないのか、説明をして市民の怒りを買うのが怖いのか…、など様々な理由があるのだろうけれど、いずれにしても、説明が少ないようだ。
地方交付税という国からのお金の性質も、財政力指数が0.2のところでは自治体ががんばって一億円の支出を削減したとしても、8千万円は国の金が来なくなるだけで、実質市民税などが節約出来たのは2千万円にとどまるのだ。
それならば、2千万円出せば市として1億円使えるのだから節約しない方が市としてはやりたいことがやれる、と思うのも無理はない。 どちらを真に「もったいない」と思うか、という考え方次第であろう。
以前にカーシェアリングを進めようとしている方を紹介した事があったが、そのときの車に対する考え方として「持っているのだから使わないともったいない」というものと「持っていなければ使うのがもったいない」という相反する思考になるのだ、という話を聞いて、なるほど、同じ「もったいない」でも考え方には消費を助長する方向と抑制する方向の二つがあり得るのだと思ったのだった。
北海道は面積が広く、人口密度は希薄、おまけに冬は雪が降り除雪にお金がかかるという条件不利地域ではあるが、その「あたりまえ」をあたりまえと思わずに、どう改善出来るかという知恵や将来への備えが必要なのだろうと思う。
除雪の問題にしても、根本的な都市構造や都市施設との組み合わせで費用が軽減されるような手だてはないものかといつも思うのだが、なかなか良い知恵も出ないものだ。
雪を遠くまで運ばずにすます技術の開発や、季節を超えた冷熱エネルギーとしてもっと利活用がされても良いように思う。
そういうことがあたりまえになったときに、北海道のライフスタイルは本州と異なった異国情緒が誕生するような気もする。
本州と違うあたりまえの自分をどう表現し、磨いて行くか。 これから先を地域が生き抜いて行くためには、他との差別化を図らなくてはならないのだ。歴史性など差別化のための資源があるところは幸いである。ないところはこれから作らなくてはいけないのだから。
しかしその差別化は良い方向でやられなくては。どちらがよりひどいまちかを比べるようにはなって欲しくないものである。
明日と明後日は東京出張です。雪氷輸送の会合に出てきます。
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