掛川奮闘記

2005年05月29日(日)

 掛川の皆さんの歓迎を受けた二日目。今日も掛川は快晴です。普段の行いが良かったようで。

 さて、ただいま「掛川奮闘記」から「北の心の開拓記」ブログへの移行推進運動中です。こちらへの移行をよろしくお願いします。

 
 さて今日は、

■道の駅繁盛記
■蕎麦屋のメニューに思う の2本です。

【道の駅繁盛記】
 蕎麦研の仲間たちに囲まれて、ひさびさに市内を見学して歩く。

 まず行きたかったのは、4月26日にオープンしたての「道の駅掛川」の様子である。

 道の駅http://www.hozen.or.jp/michieki/は平成5年に制度ができて以来全国に広がって、ドライバーの休憩所と地域の物産機能とがうまくマッチングして人気の施設となった。

 現在は全国に785カ所になったそうで、地域のやる気がそのまま営業に反映することもあり、地元自治体の経営努力が試される施設でもあるのである。

 さて、平成5年頃の道の駅は、既設の物産館などのトイレを24時間化した「便利な休憩所」という面が強かった。

 しかしその後、第2世代の道の駅では建設途中のものを道の駅として機能させるように工夫したものが出始め、現在の第3世代になるといよいよ「その道の駅にはどんな特色、他の施設との差別要因があるのか」という、いわゆる「コンテンツ重視」の道の駅が出るようになった。

 北海道で言えば、お米で売り出している道の駅深川や、一時は落ち込みながらも名物料理で盛り返した道の駅白糠などがそれらの代表選手だろう。

 道の駅が出始めの頃は、「道の駅は都会では流行らない」と言われたもので、その理由は「トイレに立ち寄るのであればコンビニにかなわない」ということであった。

 だからコンビニのないような、田舎などの人口の少ないところに有名な道の駅ができたのである。

 ところで掛川は、天下の国道一号線バイパスに隣接したもので、どちらかと言えば都会の道の駅と言える。

 かつてのトイレ機能での客寄せであれば、危なかったかも知れないが、そこは知恵を働かせて、地元の取れたて新鮮野菜やとろろ蕎麦、手作りソーセージなどの商品で来場者の心をくすぐり、開園1ヶ月の売り上げは上々とのこと。

 この日も、バイパスから進入してみたが朝10時だというのに、小型車の駐車場は長蛇の列となっていて、少し遠い大型車の駐車場に止めることとした。

 店内も客でごった返していて喜ばしい限りである。地元の婦人会の知った人たちがお店の中で忙しそうにしていて、「あら、助役さん」と声を掛けてくれるのがうれしい。

 ここの駅長のKさんにお会いして様子をうかがったが、「いまのところ駐車場が不足していて、利用者からはお叱りばかり受けますよ」とのこと。

 とりあえずはうれしい悲鳴のようだが、都市型で成功する数少ない道の駅としてこれからも奮闘していただきたいものである。

 とりあえずは成功で良かったなあ。


【蕎麦屋のメニューに思う】
 お昼には近傍の島田市へと向かい、手打ち蕎麦を食べることにした。

 言ったのは「そばの花」という、地元ではちょっとは知られたお店である。

 メニューを見て面白いと思ったのは、普通の盛りそばに加えて、「太打ち麺」というメニューがあること。

 そば打ちの技術の中では作業工程の「水回し(くくり)」「のし」に続く「切り」は比較的簡単な技術とされていて、「くくり三年、のし三月、切り三日」と言われる。

 このことは実際にやってみても納得のいくことで、適切な加水とこねる作業が一番難しいものだ。

 「切り」の際に、蕎麦研のメンバーに言い続けたことは、「とにかく長く細く打てるようにせよ」ということで、それは長く細く打てれば短く太く打つことは簡単だからである。 
 
 ある意味そばを打つ究極の技術は細く打つことなのだ。

    *   *   *   * 

 それがここの「そばの花」では「太打ち麺」が立派にメニューとして独立しているのであった。

 我々がイベントをするときは、細いものを持って上等としていて、打ち手の技術が不足していて太いそばを出すときは、なにやら申し訳ないような気持ちになったものだが、なんと別に気にすることはなかったのである。

 蕎麦は太くても、太い蕎麦を食べたいお客さんにとっては立派なごちそうというわけである。

 客の方で細い蕎麦を食べて幸せと思えば良し、同時に太い蕎麦を食べて幸せと思えばこれも良しなのである。

 要は出す側、供給者側の理屈や思いとは別に、受け取る消費者の側が幸せかどうか、と言うことが要は問題なのである。

 おまけにここのお店では細い蕎麦よりも太い蕎麦の方がわずかにお値段が高く、いかにも「限定特別品」という風をあしらってもいる。なんとも憎い限りである。

 そうか、これからは蕎麦が太いことを情けなく思う必要もないのだ。太い蕎麦はそのままに、特別品として献上すればお客さんの方で喜んでくれるという図式である。

 行政も全く同じで、政策を供給する側の理屈がどうあれ、市民が中長期的に幸せならばそれで良いのではないか。

 もちろん、目先の幸せにとらわれるのではなく、あくまでも「中長期的な」という点がポイントなのだが。

 これからは客の好みに蕎麦の太さを合わせるということで、メニューに一品追加をすることにしよう。

 おっと。もちろん太いのと細いのが混ざっているような切り方は言語道断。あくまでも切りそろっていることが重要であるので、念のため。

    *   *   *   * 

 15時過ぎの新幹線で掛川を離れて羽田〜新千歳〜札幌と移動する。家に着いたのは22時なので、やはり7時間はかかっている。

 早く静岡空港ができればこんな苦労はしないのにね。

 掛川の皆さん、ありがとうございます。またいつか会う日までお元気で。さようなら。  


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こままさ