掛川奮闘記

2004年10月31日(日) 041031_お茶の文化と効能シンポジウム

【日坂地区敬老会】
 朝9時半から日坂地区の敬老会。会場は日坂小学校の体育館だが、会場の後ろの方には地区の皆さんの書や華などが飾られていて、文化祭的な要素を入れ込んでいてほほえましい。

 「すぐ後に菊川町での式典が控えているので、会の進行はお早めにお願いします」とお伝えしておいたのだがなかなか会が進行せずにちょっとドキドキ。

 まあ敬老会ですから仕方ないのですが。

【菊川町制施行50周年式典】
 挨拶と知事、市長からの記念品贈呈を終えて菊川町へ向かう。今日は菊川町の町制施行50周年記念式典なのだ。

 会場へはちょっと遅刻したものの、ぎりぎりセーフの状況。菊川町は来年一月に小笠町と合併をして菊川市となる予定なので、まさに菊川町は最後の周年記念式典である。

 町制貢献者への表彰などもあったけれど、歌や映像などのアトラクションなどはなくシンプルな運営でした。おめでとうございます。 


【お茶の効能と文化シンポジウムin掛川】
 今日は朝10時から「お茶の効能と文化シンポジウムin掛川〜まあお茶をどうぞ」がつま恋で開催されていたのだが、上記の公務をこなしてから会場へ向かう。

 午前中にはかつての国土庁事務次官で新全総から4全総までを手がけた国土づくりに関する官僚中の官僚と言われ、御年80歳になる下河辺(しもこうべ)敦さんが講演をするというので楽しみだったのだが、講演の最後の15分にやっと到着という有様。

 後ろの席にちんまりと座って話を聞こうとしたら、職員が寄ってきて「さきほど演壇上で声が出なくなるというハプニングがあったんですよ」と教えてくれた。

 後から聞くと、どうも血糖値が下がってしまってめまいがしたということだったらしいのだが、見ていた人からは「ちょっと可哀想でした」との反応もあった。

 ある人は「日本社会全体が制度疲労しているけど、リーダーも制度疲労しているのかなあ」という感想をもらしていた。もう少し若手が頑張らなければ行けないと言うことなのだろう。
 下河辺さん、ご苦労様でした。

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 さて、お話しの方は朝十時から午前中に講演会が2本、午後には先生4人による講演会が4本とパネルディスカッションで終わりが17時40分という長丁場のイベントである。見ている方も根性が必要なのだが、内容はお茶に関する縦横の情報提供で面白いのである。

 午後のトップバッターは東京女子医科大の竹宮敏子先生。ご自身の長年にわたる内科診療のカルテから、嗜好飲料としてお茶を選んでいる方に長生きが多いと言うことを発見して、「緑茶力」という言葉を著書で使われたのだという。

 「○○力」という言葉は「老人力」がヒットしてしまったのだが、緑茶力の方が先だという。惜しかった。

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 続いては山本(前田)万里さん。現在は独立行政法人農業・生物系特定産業研究推進機構で野菜茶業研究所茶機能解明研究室長というすごく長い職名である。

 山本さんは茶の品種の中でも「ベニフウキ」という品種にアレルギーを抑える効果があることを発見して、アレルギー性鼻炎に悩む人たちからの期待を一心に受けている若手女性研究者である。

 ベニフウキには他の品種に見られないほどメチル化カテキンが多く含まれていて、これがアレルギーを引き起こすマスト細胞と呼ばれる細胞内の情報伝達形とスイッチ減少に効果があるらしい、ということまではつきとめられたのだそうだ。

 本来はインド系から導かれた品種なのでどちらかというと紅茶系なのだが、発酵させて紅茶にしてしまうと効果がゼロになるために味はやや奇異だが緑茶風にして飲むと効果が大きいのだという。

 「アレルギーに効く」と言い切るには薬事法上の疑義があるらしいので、そこまでは言わずに「アレルギーによいらしい日常飲み物」という扱いで飲んで頂ければよいのでは、ということのよう。

 しかもこの効果は、一般的なヤブキタには全く含まれていないために、単に緑茶を飲んでもアレルギーには効果がないそうだ。

 茶の生産者に対しては「ヤブキタの畑にちょっとだけ、いろいろな品種を植えてみて下さい」というメッセージでした。

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 次は静岡県立大学の小国伊太郎先生で、茶にまつわる商品開発の最前線についてお話しをして頂いた。

 花王が高濃度カテキン茶へルシアを売り出して爆発的に売れていると言うことだが、このお茶の効果を確かめるために花王では80人の被験者に対して普通のお茶と高濃度茶を、どちらかを知らせずに12週間にわたって一日一本ずつ飲んでもらい体脂肪の変化を調査したのだが、高濃度茶には統計的に体脂肪を減らす効果があることを証明して、厚労省の定める特定健康食品の指定を受けているのである。

 こうして花王では一定の幅の濃度のカテキンを含む茶飲料に対して特許を取っていて、同じものを他のメーカーは出せないような措置を講じているのだが、他のメーカーも必死で、そのぎりぎりの線で売り出したり、特許となっているものとは異なる製法でのものを売り出したりと、カテキン飲料戦争の最前線はなかなか熾烈である。
 
 しかし、こうして茶の中の成分に着目しすぎると特定目的飲料化してしまい、本来のリーフ(茶葉)で飲む緑茶というものへの見方が変わって仕舞いかねないという懸念もある。

 なかなか難しいものだ。

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 最後は静岡県立大学付属図書館長の伊勢村先生。お茶のガン細胞抑制に関するお話しをしてくださいました。

 
 全部の講演の後には先生全員を相手に市長がコーディネータを務めるパネルディスカッション。こちらはぐっとくだけたお話しで、ベニフウキがもっぱら話題となっておりました。

 懇親会では茶インストラクターの皆さんが、焼酎を各種のお茶で割った風味の違いを確かめる試飲コーナーも行っていましたが、味見だけで酔ってしまいますね。

 いろいろな方たちのご協力で成功のシンポジウムでした。関係者の皆さん、ご苦労様でした。
 
【テロの非道】
 イラクで拉致されていた香田さんが遺体で発見されたとのこと。なんともやりきれません。

 ご遺族の心中はお察しするに余りありますが、テロに屈してはなりません。

 ただただ残念です!


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こままさ