掛川奮闘記

2004年04月06日(火) 040406_スウィートハニーキャロット

【県内助役会議】
 静岡市で県内の市の助役会議が開催された。市の助役の中には県からの派遣できている人も多く、4月は人事異動の時期なので助役さんの顔ぶれも多く変わった。

 今回の助役会議から、二つの市が加わった。いずれもこの4月1日をもって合併して「3万人特例」で市になった伊豆市と御前崎市である。

 伊豆市は人口38,103人で面積363平方キロ、伊豆半島の修善寺町、土肥町、天城湯ヶ島町、中伊豆町が合併してで来た市である。
 一方御前崎市は、御前崎町と浜岡町の合併で誕生した市で、人口は35,377人で面積は66平方キロということである。

 同じくらいの人口規模ながら、面積に随分と差がある。掛川市が人口8万人で185平方キロのスケールながら、山林部の過疎や森林管理などに悩んでいる事を思うと、伊豆市が我が市の半分の人口で、2倍の面積を管理するのはいかにも大変なように思われる。

 一方御前崎市は、浜岡町の原子力発電所による交付金のおかげで財政的には豊かだが、今度の市長選挙には浜岡町の町長と議会議長が立候補するということで風雲急を告げている予感。

 今日も、まだ市長選が終わるまでは助役が決まっていないとのことで、代理の課長さんが見えていました。 

 もう少しするとさらにまち同士の合併で市になるというところが出る一方で、大浜松市になれば、浜北市や天竜市がなくなるという憂き目もあるのである。
 人口3万人の市が誕生する一方で8万人の市が消える。まさに人生のアイロニーと言うべきか。


【スウィートハニーキャロット】
 合併の幹事会で大東町役場を訪れてみると、夢前農協の職員の方が残っていて、売り出し中の「スウィートハニーキャロット」という甘さ抜群のニンジンの宣伝を打ち合わせの職員にしてくれた。

 大東町の砂地栽培のニンジンで、種は「サカタの種」でおなじみの坂田種苗のものだとか。砂地で栽培するといわゆる「ニンジン臭さ」が消えて、甘みが強調されるのだとか。

 実際に目の前で、ジューサーでジュースにしてくれたが甘み抜群。「砂糖は本当に入っていない?」と訊きたくなるくらいです。

 今は地産地消の観点から、町内の学校給食に使ってもらうようにお願いと運動をしているところだと言うことだが、消費者が手に入れるには、浜松の市場からスーパーなどで売っているものを買うことになるかもしれない、ということである。

 近くの「みなくる市」と呼ばれる市では安く売っているそうなので、そういうところで手に入れるしかない。お値段も、3〜4本で百円と言うから、実にお手ごろ価格。

 役場の窓から見える畑にもたくさん植わっていました。また一つ、新市の名産物を知ることが出来ました。新市の農業よ、頑張れ!


【合併住民説明会in大東町】
 夜7時からは大東町での合併事業の住民説明会が開催されて、聴衆の一人として参加をしてきた。

 今日の聴衆の数は約2百人〜3百人くらいか。大東町では説明会を二回開催するので、今日は町の南側の人たちを主に集めたのだそうである。

 お約束の事務局説明を終えたところで、会場に質問を求めるとすぐに2〜3人から手が上がる。質問は新市の重要プロジェクトである南北道路の整備事業についてが多く、「本当に出来るのか?」、「もっと特例債を使って道路整備を行えないのか」などと言ったものが多い。

 厳しいところでは、「『サービスは高く、負担は低く』ということを謳い文句にしていたはずだが、蓋を開ければ税金は取られるし、各種料金もそれほど下がっているとは思えない。具体的な合併のメリットは何か、一つでも言えるか」とか「もともと特例債を330億円使える、ということで合併がスタートしたのに、今では半分くらいになっている。そのときそれを健闘させた調査業務は無駄だったのではないか」といった質問が出された。

 隣に座った知人に「あれは誰ですか?」と訊くと「K産党の町議…」だそうで、なるほど質問も疑問に答えて欲しい、というよりもどこか為にする質問が多いはずである。

    ※    ※    ※    ※

 「合併の具体的なメリットは?」と訊かれたときの答えとしては、「一市二町それぞれの長所を共有できる」という事があると思う。新河川の駅や日本一のお茶処、三熊野神社のお祭り、砂地農業の美味しい産物などを併せ持った市として、住民の誇りを感じながら新市で生きて行くと言うことである。

 また、合併で変わる要因もあるが、合併しなくても変わる要素も多く、このあたりが区別しきれないのもメリットを具体的に示しづらい要素だろう。合併すれば、「合併しなかったとき」のことは想像するしかないわけで、その差が明確には出てこないのだ。

 それでなくとも地方交付税制度は大幅な規模縮小が予想されているところであり、航海で言えば「増すとの先の見張りにはこれから天気が悪くなることが見えている」という状態だろう。

 だから小さな小舟は舟同士を互いに紐で結わえて、荒波を共同で乗り切ろうとするのが市町村合併なのだ、と理解すべきである。その時に、「紐で縛ると舳先に傷が付く」といった不平や不満はこれから起こる大事の前の小事なのであり、それを越えて生き延びることを第一優先に考えなくてはならないのである。

 具体的なメリットは「悪天候を乗り切れる状況になりました」ということだが、これは悪天候になってみてさらにはそれを乗り越えてみて初めて「準備しておいて良かった」と思えることなのではないか。

 今後のことに対する旺盛な創造力を働かせて、それに事前に対処するのが人間の知恵と言うことであろう。知恵を出して、それを実行することが出来たところだけが生き延びられる。

 その厳しさをどれだけ多くの住民の皆さんに伝えられるかが鍵なのだろうけれど。



 < 過去  INDEX  未来 >


こままさ