| 2004年02月20日(金) |
040220_ファストのなかのスローフード? |
【全員協議会】 議会のない月は、議員全員と当局の幹部が一同に会して、最近の市政の話題などについて意見交換をする。合併、三大プロジェクト、市制50周年記念生涯学習25年記念事業などについて意見交換をして、予定の昼になるころに、議事は終了。さて帰ろうか、と尻を浮かせたときに、議員側から「もし良かったら、今からの議員による全員協議会を聞いていて欲しい」という要請があった。 内容は、2月の上旬に四期の議員4名が海外視察をした際の視察報告であった。
実はこのことには複線があるのだが、今回の海外視察は4期になった議員6名に対して海外視察にいっていただくことを予算で承認していたのだが、このうち野党の一人は参加を辞退し、議長は所用で不参加となったものである。
この予算案を審議した際にも辞退した野党議員からは反対の意見が出されたが、これらを含む予算案は賛成23対(今回辞退した野党議員による)反対1ということで承認されたものである。
今回の海外視察は、東京の旅行代理店が企画したものでロンドン、ローマ、パリなどを視察して老人福祉施設や市街地開発事業などを見るという内容になっており、対象は地方自治体の職員向け、というものであった。
ところが出発する前日という日になって、中日新聞と朝日新聞が「今どき、市民感情を考えない行政経費の無駄遣い的視察ではないか」という批判的な記事を書いたことで、動揺が走ったのである。
出発前日と言うことで今更キャンセルも出来ない、ということで出発をしたが参加議員さんたちも心中穏やかではなかったことだろう。
参加を辞退した野党議員は駅前でそのことを批判する新聞を配ったりもして、自分の主張を述べていた。主張としては「4期以上に限るあたりが論功行賞的で良くない」というものであった。
※ ※ ※ ※
新聞にそのように書かれたために、市役所や議員の自宅などにメールやら投書が来たようだが、内容はおおむね「しっかりと市民にも視察の成果を報告して欲しい」というものと「税金泥棒!金を返せ」といった感情的なものに分けられるようだ。 参加した議員の皆さんからは、視察先の彼の地での見分や感想を述べて頂き、詳細は報告書も提出されているということで、決して遊びに行ったようなものではないのだが、税金の無駄遣いと言われては心外に違いない。
私も個人的な感想として、四期以上の議員に対する海外視察を批判するつもりは全くなく、むしろこうして見分を広めることで今後の議員活動、さらには議員を離れたとしても視野の広い一市民として市政に様々な意見やアドバイスをいただければよいのだと思っている。
そもそも、予算案を審議してそれに沿って実施していることであるので税金泥棒などではないし、返すような趣旨のものでもなかろう。
四期以上だけというのがけしからん、という意見もあるかも知れないが、やはり議会において「期数を重ねる」ということにはそれなりの意味があることで、議員活動を長年続けることで行政の課題や問題点などに対するアプローチや理解も深まるであろうという期待があると言うことだと思う。
こういうことを否定する方は、議員の期数に意味がないと思うのかも知れないが、案外重要なことである。
議員にあっては国内視察も行われているわけで、国内視察が良くて海外視察が遊び半分だから駄目だ、というのもなにやら感情的で、どこか妬みや嫉みのような感情に訴える批判につながりやすいのは気をつけなくてはならないところだ。
地方議会にあって議員を育てるということにはそれなりにお金がかかっているのだ、という認識を持つことが重要であろうし、だからこそ見識のある人になってもらわなくては困るのだろうし、経験に裏打ちされた議員活動とその見識に対して市政へのご意見番、当局と共に市政の両輪としての役回りに期待もすることが必要だ。 もちろん無駄だという批判や意見、経費節減という名の下での行政経費の効率的な運用に心がけるのは当然であるが、それならば議員歳費など議会関係費用のなかにあってどこが無駄でどこまでが必要な経費なのか、という点について、感情に訴えるのではない冷静で現実的な議論が必要のように思う。 お金を掛けてでも見識深く立派になってもらわなければ困るのは市民なのだ。「政治を馬鹿にするものは、馬鹿な政治の下で暮らさなくてはならない」というのはけだし名言である。
【スローライフのNPO化】 夜七時半から、昨年11月にスローライフin掛川2003を行った実行委員会のメンバーが集まって、スローライフを進めるNPO法人をつくることについて相談をした。今回集まったのは、実行委員会から11名が集まった。
始めに、NPO法人を作るのには、基本的にお金は掛からないことや、10人以上の社員が必要だということ、定款や書類はしっかりと作らなくてはならないことなどを確認した後で、意見交換をした。 参加者からは、「まず何をしたいのか?」、「スローライフという言い方が抽象過ぎないか?」、「具体的な活動として何をするのか?」といった質問や、組織のあり方として自らが事業を実施するタイプなのか、それとも他の団体や会員の活動を支援したり情報発信したりするものなのか、といった意見も出された。
「そもそも、なぜNPO法人でなくてはならないのか?」という質問も出されたし、予算面の不安の意見もあった。
市役所側からは、「NPO法人の設立に当たっては、50万円までの立ち上げ補助金があります」という説明がされたが、先払いは出来ないので、パソコンなどを買うときは先に買うだけのお金を用意しておかなくてはならないということはあるようだ。
私としては、11月にスローライフ月間を恒常的に行うための受け皿組織として活動を始めればよいのではないか、というように思うのである。というのも、現状のままでは、11月のスローライフ月間を行うにも毎回毎回実行委員会を作らなくてはならないので、年に一度このイベントを行って外部にスローライフで市民が盛り上がっている様子を発信することに意味があるのではないかと思うのである。
まずは最低限の活動としてそれを押さえておけば、そこからさらに余裕がある範囲で、スローライフの情報を提供したり、外部からの視察者を案内をしたり、各活動の支援をするということでどうだろうか。
今回の参加者の中には、市内のホテルの関係者の方もいて、最近は掛川で泊まる宿泊者の中には「スローライフを見ることは出来ますか?」という問い合わせも多いのだそう。
「そんなときに、『温泉へ行って下さい』とか、『お城へ行って下さい』と言うのは簡単なのですが、モノは見ることが出来てもスローライフの活動を見ることができないんです。私はそういうスローライフの活動を紹介する事が出来れば良いな、と思うんです」とのこと。
今までも、市内のおかみさんたちによる市だとか、子育てイベントなどが行われていても、それらはあくまでも単独で行われているだけで、スローライフとして認定や紹介が出来るようになっていれば、さらに面白いつながりが出来そうな気もするのである。
※ ※ ※ ※
話題の中で、NPOとして市内のスローライフを「見つける」「認定する」「楽しむ」といったことをしたいね、という事も出た。NPOが勝手に、お店に「あなたのお店のこのメニューをスロー認定します」というのも面白そうだ。 初年度に使った、椅子のマークにはなんとなく愛着もあって、これを「星五つ」ならぬ、「椅子五つ」という認定も面白いかもしれない。
私が訊いてみたかったことは、「モスバーガーはファストフードかそれともスローフードか?」ということだった。 モスの場合は、食材に相当の気を遣って、お客さんが来店して注文を受けてから作り始めるということや、最近では大根の煮たのをパンにはさんで出すようになった。
これだけ素材に留意した食を、はたしてその形態だけでファストフードと断じて良いのか、という疑問である。
参加者は皆、「…?」と目をぱちくりだったが、スローという時間概念のどこに着目するかで実はスローとファストは明快には切れないものなのだとも思う。
このスローライフNPOが出来たら、ここの勝手な認定で、市内のモスバーガーやさんへ行って、「我々はあなたの提供する食を掛川スローフードに認定します」とやるのも面白いかも知れない。 「ファストフード会で始めてスローに認定されたモスバーガー」なんちゃってね。 マッ○には絶対にやらないような気もするが、これは独断と偏見かな。
|