掛川奮闘記

2003年12月07日(日) 031207_萩間の芋汁会

【地域防災訓練】
 今日12月の第一日曜日は県下一斉の自主防災訓練の日である。

 私は二カ所の防災拠点での視察と督励が割り当てられて、朝9時過ぎに一カ所目の掛川工業高校へと向かう。

 今日の地域防災訓練での目玉は、各救護所でトリアージという被災者の治療順位を決める選別作業を行う模擬訓練を行うことである。

 トリアージとはフランス語で「選別」という意味らしいのだが、もともとはナポレオン治世の元である医者によって行われたのが始まりだとか。

 しかしこのときの初期の意味は、戦争負傷者を選別して大丈夫なものをまた戦地に向かわせるための選別だったとか。

 いまでは大規模災害時に、少ない医師の数と治療機材を効果的に使用するために、治療の最も必要な患者を優先的に治療するために、「とりあえず命に関わらない程度の怪我人」と「治療しても無駄な絶望的な患者」をより分けて、治療すれば助かるものに戦力を集中させることにする意味に使われている。

 時代が変われば意味も変わるものだ。

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 さて、まずは掛川工業高校での状況である。私が駆けつけたときにはもう医師が数名玄関で集まってトリアージですべきことをチェックしている。また看護師や薬剤師などもそれぞれ数名待機して、患者が来る準備をしている。

 そうこうしているうちに次々に怪我をしたという想定で患者がぞろぞろと集まってくる。
 それぞれから容態を聞き取るのだが、いちいち名前や住所、電話番号なども聞いて書き込んでいるのでは時間がかかって仕方がない。

 患者はみるみるうちに山のように行列になっている。模擬訓練だから列の順番も待てようが、本番で痛みを訴える患者の山に対応するのは並大抵の胆力ではなさそうだ。

 特に重症の患者と分かったところで、この臨時救護社から患者をどこにどうするのかもはっきりしない。市立病院へ運ぶのか、ここでこのまま止めるのか…。

 そういうことが分かるのも訓練のたまものだが、対応は早急に考えて徹底しなくてはなるまい。

【病院の訓練】
 次に向かったのは市立病院。ここではトリアージ訓練をさらに現実的な訓練として行っていた。

 まずなにしろ患者には朝8時からメーキャップを施して、それぞれに怪我の状況を言い含めて最初から軽傷、重傷、絶望ということを言い含めてトリアージポストと呼ばれる患者選別所に押しかけさせるのである。

 私が丁度訪れたときは、血だらけの赤ちゃんの人形を抱えたお母さんが取り乱して医師に訴えているというシーンが演じられていた。

 人形は頭の皮がむけて血だらけである。よくもまあこんなグロテスクなメーキャップをするものだ、と思う間もなく、上半身が焼けこげた人形が担架で運ばれてきた。これはもう絶望というわけだ。

 訓練を終えて、参加者一同が会議室に入って講評を受けたりビデオを見たりしたのだが、けが人を演じた職員はメーキャップもそのままなので、皮がむけて血だらけの人間が何人もいる状態だ。

 まるでゾンビの群れにいるようで、いささか気持ちが悪くなる(^-^;)。

 私からの講評は、「トリアージ訓練は市民としての怪我をしたときの選別訓練だが、市役所職員としては怪我をして担ぎ込まれるようなことでは行けない」

 「また自分の身は大丈夫でも家族にけが人が出てはやはり心おきなく市民のために出動するということにもならない。自分と家族の無事を確保して、災害時に市民のために働ける職員となるように気をつけて欲しい」

 「すぐにジャンボエンチョーへ行って、防災フィルムや家具の転倒防止措置を講じて下さい」

 …てな調子。他人事ではなくて自分にも当てはまるけどね。早くガラスの食器棚などはフィルムを貼るようにしようっと。
 

【萩間芋汁会】
 市内の北部に萩間地区というところがあるのだが、今日の午後ここで「芋汁会」が開かれる、ということで「来ませんか」と誘って下さる方がいたので「ほいほい」とお訪ねをした。

 昨年はスローライフイベントで芋汁を味わう機会が何度かあったが、今年はまだ一度もその機会もなく、「今年は芋汁は食べられないかな」と思っていた矢先のお誘いなので喜んで参加したのである。

 連れられて到着すると、もう既に大きなすり鉢五つで芋が擂られている。挨拶をして中へ入り、早速私も作業に参加させてもらう。

 芋擂りも去年何度かやったが、なかなか上手にはならない。すぐに肩が痛くなってしまう。それにしても、直径60センチくらいある大きなすり鉢に一杯作るのだから凄い量だよ、ホント。

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 酒が入るうちに会話も弾んでゆくが、皆さん私が参加したことで随分と喜んでくれたので、こちらも嬉しくなってしまう。

 しかし、一度や二度の講話やお話を聞いただけなのと、こうしてお酒と共に馬鹿話をわいわいするのでは心の通い合う度合いが随分と違うと実感するね。

 区長さんを始め、皆さん、食べ逃げで済みません。来年の二月には蕎麦を打つ約束をしたので、そのときに借りを返しにきます。

 またよろしく。


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こままさ