掛川奮闘記

2003年11月20日(木) 031120_北山孝雄講演会

【中心機能集積特別委員会】
 …と題する特別委員会の会合を行う。

 今日の話題は、前回飯田市と名古屋市などへ行って再開発事業や商店街活動の例を見ての感想のあと、この秋にオープンした花鳥園を改めて見に行こうというもの。

 前段の視察の感想をのべ会うはずの会合は、再開発事業は大丈夫なのか?という一人の委員の発言で、再開発事業への意見討論となってしまった。

 それだけ皆、この事業に対していろいろな思いがあるのだろう。

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 花鳥園へ一月ぶりに行ったが、相変わらず人気があるらしい。今日もバスが15台ほど来たとか言っていた。

 久しぶりに中へはいると、今回は人間に慣れた鳥たちが温室内を舞う世界になっていた。

 見にカップ一杯の果物のえさを持って入ると、オオハシやエボシドリなどがみるみるうちに回りに飛んでくる。

 慣れたものは腕や肩に平気で止まり、カップの中の果物めがけてくちばしを伸ばす。

 鳥たちに目をつけられた人は、一人で7〜8羽の鳥をぶら下げながら歩いている。これはこれで壮観である。

 蓮の花も綺麗に管理がされている。これなら確かに千円は安いと思いますな。皆さんもどうぞ。

【北山孝雄さんの講演会】
 いよいよ今日はスローライフin掛川2003の実行委員会主催イベントである、北山孝雄講演会である。

 北山孝雄さんとは、建築家の安藤忠雄さんの双子の弟なのだが、まちづくりプランナーとして先駆的な仕事を全国的に展開されている方である。

 北海道では函館西埠頭や帯広でも仕事をされているとか。

 今日の講演会は市内のグランドホテルで300人は入る会場で椅子席で行ったが、この会場がほぼ満員となる盛況ぶり。

 入場料はバンダナがあれば無料で、持っていない人はその場でバンダナを千円で購入して頂いて入ってもらうという形である。

 今日だけで約100枚は売れたそうな。全部で千枚作ったうちの約870枚ほどがこれまでに売れた計算になるようだ。あともう少しである。

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 さて講演会だが、正直言って前半は何となくさえなかったお話だったが、後半でスライドを示しながら思いをぶつける段になると俄然迫力を増して聞いていて引き込まれる感じがした。

 主な要旨は、「人がどうしたら喜ぶだろうか、という視点を持ち続けることが大事」、「自分のためという仕事には限界がある。他人のため、という仕事はエネルギーが次々に出るものだ。欲を出さないことだね」

 「身の丈にあった計画や開発をする方がよいのではないか。身の丈を超えて失敗している例が多すぎる」

 「イギリスはロンドンがすごいが、一度郊外へ出ると百年前の風景がそのままあるようだ。日本はどうして新幹線に乗ってもどこの町か分からないような風景しか残っていないのだろう」

 「地域にあるオリジナルなものをもっと見つめ直すと良い。そうすれば地域らしさが出る」

 「その考えを敷衍すれば、わが日本の日本らしさである伝統とか歴史をもっと大事にすればよい。それがやはり世界に誇れるものなのだ。アメリカに追従して追従して、気づいた点はそこではないか」

 「文明に頼った施設は、トマムにしてもザウスにしてもことごとく失敗した。『ありがとう』と感謝される町とはなにか?それは他とは違うまちなのではないか」

 「楽しむのに必ずお金がいるようなところはつまらない。お金を使っても使わなくても楽しめるような空間が欲しい。それが公園+商業地という組み合わせになった」

 などなど、示唆に富むお話が多くて、参加者は結構得をしたのではなかろうか。いや、本当に面白かった。

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 講演の最後の方で市長が東京から戻ってきて聞いていたようで、最後に質問をいくつかした。

 曰く「再開発事業を計画中なのだが、その勘所はなにか?」、「広場、公園などにある装置ではなにがポイントだと思うか」など。

 北山さんの答えは、「再開発は事業性を最大限に考えて実施してしまいがちで、大抵はそこまでの事業が埋まらなくて失敗しているのではないか。また多くの関係者が集まると妥協の連続で平均的なものしかできなくて、それが魅力を失わせている」

 「やはり身の丈にあった事業を行う、という謙虚さが欲しい。10億の資産があるならば、投資は一億にとどめるとかいったようなもので、欲を出して失敗する例が多い」

 「公園の装置にこだわりはない。ただ、まちづくりは町に住む人のために行われるもので、そこに住む人が楽しければ人が集まってくるのではないか。それが観光だ。市民みんなが自分の死のことを説明できるような愛郷心があるかどうか」

 …最後は熱のこもったお話を聞けたのと、無事イベントが多くの参加者を得て行われたのでスタッフ一同ほっとして、打ち上げでも多いに盛り上がりました。

  いやあ良かった。月間もあと十日です。もう一踏ん張り頑張りましょう。


【今日のお食事】
朝:ぬき
昼:いつものお弁当
夜:講演会の打ち上げ、大成功じゃ

【今日の修行】
 今日の勉強になった度 ☆☆☆☆☆        
    嬉しかった度    ☆☆☆☆☆
    出会い度      ☆☆☆☆☆                

【明日の予定】
 朝から東京へ行き、夜は公園族の集いに出席。その足で羽田発最終便で札幌へ向かう。札幌は4ヶ月ぶりだ。
 


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こままさ