| 2003年09月24日(水) |
030924_決算委員会と講演会 |
【市議会一般会計決算特別委員会】
昨年度の予算執行について審議をする特別委員会が開催された。
予算の年度は4月から翌年の3月までだが、予算の確定というのは、4月で予算執行を〆て、それから決算を行って予算決算書という分厚い書類を作り、それを議会に諮ることで昨年度の予算を認めてもらうのである。
もたもたしたところでは、12月の議会でやっと前年度の予算を認定するということをしているところもあるが、わが市では9月議会で決算の認定を行ってしまうのである。
12月と9月でどう違うかというと、決算が認定されて初めて不用額も決まるので、9月で認定されて確定すれば、その余った分はあと半年ある今年度内で有効に使えるのに対して、12月だと、残りの年度はあと3ヶ月しかないことになり使える範囲が限定されてしまうのである。
我が市もかつては12月議会でのんびり認定していたらしいが、市長になってから9月議会で処理するようにしたとのことである。ここでの不用額で市民サービスの多くを実行できるのである。
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決算特別委員会は、一般会計特別委員会と特別会計特別委員会の二つに分かれている。
議員は24人いるので、それぞれ12人ずつで当局から歳入と歳出についての説明を受けて疑問点について質疑応答を行うのだ。
私は一般会計の方に出席して、質疑の様子を聞いている。
この日はまずは歳入で、税収の状況と、交付税や各種補助金の入金状況を説明する。
次に歳出の番で、ここからは各課の課長が順番に説明を行って行くのである。
それにしても、予算執行の内訳は膨大である。説明の方も、もたもたしていられないので、次々に用意した原稿を読んだりして説明するのだが、資料をめくり数字を目で追うだけでも大変である。
予習をしている議員は、あらかじめ聞きたいポイントの箇所などに付箋を貼っておいて、説明が分からなければそこで質問を出してくる。
課長の後ろには主幹、係長がずらりと並んで待機して、どんな質問にも即答する準備を整えているのだが、ときどき予想だにしない質問も飛び出して、担当者を慌てさせる。
本会議では答弁は部長止まりなので、課長の立場として緊張の場面である。
途中休憩を何度かはさみながらも、今日一日では終わらず、残りは翌日回しである。何しろボリュームが多いので大変だ。
【内外情勢調査会】
各界の幹部クラスが加入している内外情勢調査会の講演会が開かれた。本来は市長が出席するのだが、市長が不在の時は私が代理で出席することが出来る。
それなりの講師陣が招かれてくるので、たまに出られるときは嬉しいものだ。
今日の講師は、元NHKの解説委員長も務めた岡村和夫さん。テレビやラジオでおなじみの方である。
今日のテーマは「小泉政権と秋の政局」というものだ。
小泉総裁再選の票数は、一般党員票が205票で議員票が194票で、合計が399票。一般党員の205票というのは党員数の57％で、これは前回選挙の際の58％とほぼ同数である。
前回は総取り方式であったために党員票の80％が小泉さんに流れたが、今回は比例式のドント方式で、68％になった。
しかし巷間言われたような、地方部は小泉批判の嵐ということにはならなかったようだ。
もっとも、今回はあくまでも自民党党員による選挙なので、国民的には人気があっても、党員には人気がないということだってあり得たのではないか。
岡本さんはざっくばらんに小泉総裁に、「国民と自民党員は同じ考えを持っていると思っていたのですか？」と訊いてみたらしいが、答えは「同じだと思っていた」というものだったらしい。
亀井さんが言っていたような、地方部の反乱はなかったのである。
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講師が思うに、選挙の勝因は「三位一体の勝利」ということらしい。つまり、�〜躡杼�、��内閣改造、�Ａ軈�挙の三つをほぼ同時期に行うことで、党員も議員も「総選挙の顔としてだれが一番良いか」ということが最大のポイントになり、「やはり小泉さんしかいない」という結論に導いたことだという。
議員が選挙に勝つのは、�）椰佑領藁漫↓∪�策、そして��は党首の顔なのだそう。だから土井たか子さんもまだやめられないのだそうである。
しかし、選挙勝利最大の要因はなんと言っても、橋本派の派閥崩壊だという。かつての中選挙であれば、定数の数だけ派閥があったが、今日では小選挙区になったために、党の公認さえ取れれば後は当選するのみ。
また派閥の領袖と言っても、選挙資金規正法でかつてのように余分なお金を動かせるわけではない。おまけに小泉さんは派閥の長の言うことを一切聞かないタイプなので、金もポストもいただけない派閥の力というものが非常に弱っていると言うのだ。時代は変わったものだ。
今後の予定は10月10日に解散して、11月9日に選挙という予定だが、テロ対策特別措置法の期限延長がもたもたすれば、やや後ろにずれ込む可能性もあり。
しかし公明党がウンと言わないので来年にはならない、との読み。
さて、どうなるのやら…。
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最後に質問の機会があったので、手を挙げて質問。こういうときは必ず質問をするように部下には言っているので率先しなくてはね。
「先生、今般自由党と民主党が合併をしましたが、総選挙での自民との戦いを先生はどう考えるかお聞かせ頂きたい」
すると「民主は伸びるでしょうが、自民党の牙城を崩すまでには至らないというのが現段階で私の考えです。自民に弱みがあるとすれば、地方部で二世議員が大変多くなり、中央の優秀な官僚が自民党では立候補できずに民主党に流れているという点です。これが将来の自民の足を引っ張る可能性はある。
しかし今現在まだそこまでの力はないと見ます」とのこと。うーん、なるほどねえ。
大変ためになった一時間半でありました。さて、皆さんはどうお思いかな？
【スローライフ会合】
市役所に帰ってきてからはスローライフの打ち合わせ。前回詰めきれなかった点を議論する。
イベントの取り扱いやら、予算計画の数字を調整したりしてみたが、とはなにか卒業生の中での確執などを聞いて、コップの中の嵐だなあ、と思った次第。もっとおおらかになって欲しいものです。
まち中の空き店舗対策にも一役買いつつ、スローライフは前に進むのであった。
会合の終わりは夜11時半(^-^;)。みんなタフだわ、ほーんと。
【郷土新聞原稿提出】
郷土新聞で一月に一度書いている、「窓」欄の原稿を提出しました。「出会い」のシリーズがテーマですが、今回は「すばるとの出会い」です。
お楽しみに。
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