| 2003年08月29日(金) |
030829_助役会議に出席 |
【助役会議へ向かう】
何ヶ月かに一度あるのが、県内の市の助役が集う助役会議である。
今日は焼津市で開催されて、電車でとことこと焼津駅に向かう。
焼津駅は駅前を工事中で、駅の二階から向かいのビルへ道路を渡れる歩道橋なども整備が進められている。我が市よりは駅前のビルが多いが、その分駅前広場が小さい気がするし木も少ない。
このあたりが我が市とのまちづくりの考えの違いか。
【会議】
会議ではまず会長挨拶を行った後に、県の市町村総室長からの挨拶の中で、合併の状況、地方交付税の状況、住民基本台帳の稼働、浜名湖花博への協力依頼などが述べられた。
続いて県政上の連絡事項として、二つが述べられたが、一つは生活文化部からで、「防犯まちづくりの推進について」である。
これによると、平成14年度の喧嘩の犯罪は63,008件で過去最悪。犯罪の凶悪化や低年齢化も進んではいるが、その8割は窃盗と言うことで、空き巣、車上ねらいなどはちょっと気をつけることで防げる要素も大きいこと、また防犯活動の促進など社会全体で犯罪を抑止するシステムを警察と行政が一体となって進める必要がある、などと話をされた。
市ごとの犯罪データももらいました。認知件数別では県全体の犯罪数が63,008件で、市全体では51,816件。一番件数の多いのはさすがに静岡市で12,914件。最低は天竜市の183件だそうである。
ただしこれを人口千人あたりの比率でみると、一番は沼津市で千人あたり23．2件。我が市は千人あたりで16．1件で20市中の12位。
犯罪別で見ると、我が市の場合は自販機荒らしが多くて、千人あたりで2．0件と全県で島田市の2．1件についで2位という不名誉。それ以外はそれほどでもないのだが…。
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また交通事故についても話があり、今年度の場合は昨年よりも交通事故が大幅に増えているので注意をして欲しい、とのこと。
特に高齢者が関係する事故が多く、少なくとも特に恒例の歩行者に対しては反射材をつけるなどの備えをすることが必要なようだ。
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あとは市長要望などの確認をして会議はおしまい。午後は講演会を聞くことになる。
【講演会】
講演会の講師は、もと長銀総研金融調査室長で、現在は富士常葉大学流通経済学部教授の竹内文則氏。
テーマは「『りそな』と区別支援の日本経済・社会に与える影響」について。
長銀は銀行行政のスケープゴートになってつぶされてしまったが、長銀が当時の他行とかけ離れた経営を行っていたとも思えず、あれは何だったのか、ということをしきりに訴えていたのが印象的であった。
主なお話の内容は、�‘�本型システムは1980年という年に世界的システムとの競争で敗北して、その後モラルハザードに陥ってしまった。
��現代は、中世を脱却した後に到達した国家主権万能時代に対して経済面では国境泣き時代に陥り、その結果として新たな中世を迎えようとしているのかも知れない。
�８渋紊寮こη童△魯▲瓮螢�を中心に動いている。また現代の大きな枠組みは「日米連合vs拡大ユーロ」というものであり、中国、ロシアは日米連合に傾斜しつつある。さらに、アメリカのブッシュ政権としてはパクスアメリカーナを維持するためになんとしても石油資源を押さえる必要があり、今回のイラク戦争の意味はそこにある。
�い修里燭瓠▲▲瓮螢�としては資源のない北朝鮮には興味はなく、基本的に中国、ロシアのマターとして解決を任せている。
�ゥ屮奪轡綫�権維持を最優先項目として、そのためには米国景気の持続的回復を模索しつつ、場合によっては世界的緊張状態を創出する可能性がある。
�Τ突麝廾�は中東情勢、ブレア政権の崩壊、住宅ローンバブルの崩壊、日本の政治的混乱など。
��当面の日本の情勢としては、りそなを救済したことで、銀行の不良債権の問題は消滅した。すなわち、「銀行は国が救済する」というサインを出したことで銀行は一様に安心し、大資本も安心し、資金が株に流れ始め、ここ一年は株価は上昇する。
�┐靴�し、それは経済問題が銀行の不良債権問題から、国の財政の問題にシフトしただけのことで、やがて国家財政破綻問題として問題が浮かび上がる。
��日本のありようとして、国家施策をどう判断してきたかということを白日の下にさらして同じ間違いをしないような冷徹な思考をする国にしなくてはならない。
��新たな国家感を醸成するために、独立、新たな「公」の確立、モラルハザードの徹底除去、国や県に頼らない市町村のあり方を指向しなくてはならない。
…などといった内容でありました。
辛口だけれど、納得できる部分も多いし、現在の市町村合併は国の財政の失政を地方の世にする婉曲な布石で、そう言う意味でも国の失政の政策決定過程を明らかにせよ、という主張は迫力がありました。
【市内視察】
市内視察では焼津市内の深層水給水施設と、それを脱塩して様々な水を作り出す詩の施設を見学しました。
深層水自体、まだどういうことにどのような価値があるのか見えないところがあるが、この地は深層水を得るのに条件はよいと言うことで、今後様々なビジネスの源になる可能性がある。
頑張って欲しいものだ。
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