| 2003年07月07日(月) |
030707七夕〜お城プロジェクト |
【新市建設小委員会第三回会合】 新市建設小委員会の第三回会合が開かれる。今日のテーマは、新市の資産と課題とまちづくりの方向性について。
コンサルタントの方が無難にまとめた資料を報告してくれる。小笠山という中心的存在感、自然環境、交通の要衝、工業団地による経済基盤、歴史性、個性ある地域、農業の可能性、新空港との連携等々…。
一方で課題もある。なんと言っても縦軸になる南北道路の貧困さ。中心市街地の衰退、少子高齢化問題、下水などによる水質改善、農業の将来、公共施設の分散などなど…。
新市の資源を活用しつつ、これらの課題にどう立ち向かって行くかが勝負である。
委員からは、「南北道路を作ること、そしてそれが本当にできるのかが一番の問題。今までどうしてもできなかったもので、苦渋の思いもある」という意見が出た。
「合併によってバスなどの交通手段が改善されるような期待も大きい」という意見も出された。
小桜先生からは、「バスなどは全て公共がやる時代ではなくて、私はヒッチハイクバスという、ついでに乗せて、それを地域通過で支払うという制度をやってはどうか、と提案している」などという考えが披露された。
また別な委員からは「私の出身母体は、前回の合併時に分村をして別れて合併をした。別れていった方は今ではとなりの市の一部だが、市と言っても昔と全く変わりませんね。やはり『 はずれ』はいつまで経っても『はずれ』ということなんだな、と思いますよ。私の今いるところも、人口規模がずーっと、全く変わらないんですから」という発言。
それに対して回りからは「今でも全く変わらないというのは返ってすごいことだ。激減しても良さそうなのに、変わらないというのだから」などと激励の声。
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小笠山をどうするか、という点で、コンサルタントの資料では適切な開発を山麓で行うのが良いのでは、ということになっていたが、各委員からは「保全中心でよいのでは」とか「何に使ったらよいかが具体には見えない」などといった、どちらかと言えば開発に消極的な姿勢が伺えた。 もっとも、管理のための道路くらいは必要だろうし、頂上部はいずれにしても改変することはできない。このあたりももう少し詰めた議論が必要だろう。
それにしても、休憩時間中に交わした話の中で、「今回の合併の話が出なければ、一市二町はお互いに、一生知らない同士で過ごしていたかもなあ」という意見があった。まさにその通りだったろう。
これからは融和と発展に向けて、お互いの理解を更に深めなくてはね。
今日のところは、意見交換で終了して、次回にまたさらにこれらの議論を具体的に進めるべきであろう。
【お城プロジェクト発信】 お城を中心とした、観光客数アップのための懇談会を開催する。委員は、私の他に、若手建築家、テーマパークの社長、3セクの管理担当者、歴史家、街中のおかみさん、ホテルマン、ボランティアガイド、人材養成大学OBと多彩。
今回は普段はなかなかお目にかからない人を集めて、自由闊達な意見交換をしようと思うのだ。
ここ数年、お城の観光客数は年々減少してきており、初年度に50万人だったのが、昨年は9万人、ことしはさらにそれを下回りそうな水準で推移しているという。
お城の観光客数の減少が原因か結果かは分からないけれど、まちなかへの観光の一つの指標にはなっている訳である。結果としてこの数字が上がらないために、駐車場や物産館などの売り上げも上がってこないのである。
…というわけで、この数字をなんとかあげて、周辺の経済に寄与するにはどうしたらよいか、ということをテーマにした建設的な意見交換をしようというのである。
最近では、お城や御殿を使ったファッションショーや能の上演などの企画を実施して、市民の一定の評価を得ているということもある。何か新しい試みをしてみるのも良いかも知れない。
会議はメンバーが集まって一通り自己紹介とお話をしたところで、自由な意見交換をする。
「お金も限られているのだから、目標となる数字を示して、具体的なターゲットを絞るというのが良いのでは」
「ITを効果的に利用する」
「今のイベントをさらに増強するべき」「花鳥園との交通連絡の手段が欲しい」
「お城と一豊&千代さんのドラマ性をもっと伝えるべき」
などなどいろんな意見が出た。そのうち一人から、「こういう会議だから、発言を言いっぱなしにするのではなく、KJ法にして、カードに意見を書かせてあとで分類してみるなどの手法をとるべきでは」という意見も出され、早速実行。
みんな思い思いに意見を書いて、事務局に提出しました。事務局は大変だけど、これを分類してまとめてください。
事務局案にケチをつけるだけの懇談会ではなく、建設的な意見の多い楽しい会合でした。次回は約一ヶ月後にやりましょう。
【バイパス視察】 夜になってから、バイパス周辺の状況を視察する。バイパスは夜の22時からが無料となるのだが、この時間前に道路で待機をするトラックが増えて、周辺住民が困っているのである。
夜21時半くらいにそのようなインター周辺を車で走らせてみたが、やはりバイパスの本線付近で路肩に車を止めて待機している車両が見受けられる。
高台のお宅を一見訪問して状況を聞くと、「夜間の交通量が増えるとやはり騒音が増します。しかも道路公団が一応施工したという遮音壁は低くて、騒音を減少させる効果が無いと思います。もっと遮音壁の高さを高くして欲しいのですが、公団側は『もうできることはやりましたので…』という姿勢ですし…」とのこと。
確かに遮音壁の高さが低くて、走る車の姿が丸見えになっていて音も激しい。
現状がそれなりに分かったので、今後また各方面に相談してみることにします。それにしても、現道の影響を軽減すればこちらにそのしわ寄せが来るという状況なんですなあ。うーむ。
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