劇場公開されたときに見に行った映画が、 wowwowで放映されたのでもう一度見た。 船の中で生まれ一度も陸地に降り立つことなく一生を終わった名ピアニストの話。 彼は言う。 鍵盤は端から端まで88しかない。 でも大都会はどうだ端はどこにあるのだ。 一体どこに見えるのだ・・と。 僕はキーボードの上でたくさんの曲を作る。 でも大都会ではたくさんの道たくさんの家たくさんの女。 一体どこを選べばいいのだ。 鍵盤が多すぎて弾くことができない・・と。 だから、人生を降りるしかないんだ・・と。 なんと悲しい言葉だろう。 こんな言葉の前では誰も何もなしえない。 人の力の無力さ。悲しさ。 以前公開された直後に長男が見てきて、 お母さんもぜひ見たらいいよと電話をくれた。 夫婦で見に行った。
|