町内会の年内最後の行事もちつき大会。 石臼と杵を使ってのもちつき,見た目には楽しいがやってる方は大変。 案外老人(失礼ないい方かな)のほうがうまい。 若い男性は,腰が最初から引けている。 私の実家は今から10年位前までは,木の臼と杵でもちをついた。 それこそ朝は4時頃に起きてである。 昔は,朝が寒かったように思う。母は蒸し器で,米を蒸す。 私達子供は,庭にこしらえられた,臨時のかまどの火をたくのだ。 真っ白に霜が降りた庭先。親戚が大勢でわいわい騒ぎながらのもちつき 楽しかった。 今でも毎年みそかの30日になると、実家に集まりもちつきをする。 臨時のかまどは変わらずもえている。 ただ餅つき機は臼と杵ではなくなり機械が回る。 佐賀では、つきたてのおもちをお湯の中に入れ, なが〜く延ばして,ほんのちょっとのしょうゆをつけて, すするように食べる、「もちすすり」と言われる食べ方がある。 父はこれが好きで,最後のもちを特に念入りにつき, さもうまそうにすすった。 どれくらいの量なのかなかには,一升も食べる人もいるそうだ。 その時期になると,もちすすりで人がなくなったなどと, 報道されることもあった。父は,ついたもちを手でちぎるのがうまかった。 次々にちぎられたもちを私達は争うようにして丸めていったものだ。 今ではそれは母の役目。 この行事いつまで続けられるのだろうか? 今年も30日はもうすぐだ。
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