□■ あたしのお教室 ■□
もくじ|過去|未来
2003年08月20日(水) |
「勉強の極意を見た」とヤツは言う。 |
はい、こんにちは。
新学期が始まった18日。そう、あたしが神戸に行った日のこと。
帰宅したら、もう夕食準備の時間で、ばたばたと作り、そして、 そのまま仕事のに突入した。
仕事を終え、「今日は遠出していたし、早めに寝よう」と思って 階下へおりていくと、弟くんが、暗い顔をして、座っていた。
「かーさん、オレ、大事な宿題、ひとつわすれとってん。 これ明日までにださな、成績にすごー響くらしい。 でもな、この量は、不可能や。。。」
「どれどれ、ちょっと見せてみ。」
うーん、これは不可能ではないが、寝てる時間はないだろうなぁ。。 しかし、それにしては、こいつ、帰宅してからゲームなんかして 余裕ぶっこいていたけどなぁ。。どういう精神構造なん?
「不可能かどうかわからんやんか。 そんなにぼやいている暇があったら、一問でも解かんかいっ。」
そう言いながら、こら、大事(オオゴト)やなぁと思っていた。
「とにかくお教室でやっとき。休憩したら、行くから。」
「えっっっ。一緒にやってくれるん?」
えーい、しらじらしい。それを期待してごねていたんだろーが。笑。
眠気覚ましに久々にコーヒーを飲んだ。
「よっし」と掛け声をかけて二階へ行こうとした。 おっとっとが「頑張れ。」と声をかけて来た。
あんた、早く帰ってきたんやったら、ちっとは宿題の相談にのってやりよ、という言葉を飲み込んだ。爆。
さて、その課題、英語の文法問題だった。 「ふん、やってくれるやん。」というような大学入試問題ばっかり並んでいる。
くそ、まけるもんか。
ヤツめと分業して、やり始めた。 1ページにかかる時間を計ってやった。 だんだん要領がよくなってきて、16分ぐらいでできるようになった。
ヤツめはほんとに集中力のない男で、すぐあたしに話しかけようとする。
「かーさん、終わらんでもええからな。 明日の朝だってできるし。」
「あんたはいつもそうやって、今日できることを明日に伸ばすやろ。 それでいつも土壇場でぎゃぎゃわめくことになるんやろ。 いい加減にそういうのやめ。かっこ悪い。」
「たはは〜。おっしゃる通りでございます〜。」
そうやって、トイレ休憩を一回とって、およそ3時間後の午前1時。 宿題のあたしの担当分は終わった。
「かーさん、もう寝て良いよ。あとは自分でする。」
「うん。。。もう寝させてもらうな。」
1時間後に宿題は終わったみたいだ。 しかし、毎日ある英語テストの勉強がまだだったので、たぶん、寝たのは 3時ごろだったみたいだ。
次の日の朝6時、機嫌が悪いだろうなと思って起こしにいったら。。
「おはよう!かーさん、オレは今日はしんどくないぞ。 この爽快感はなんや? 生まれてこのかた、こんなに勉強したことはないぞ。 これが真の勉強ちゅうもんなんやな。」
「おー、そうか。悟ったか。それは良かった。 ま、あれぐらいは序の口や。 かーさんは、あーゆー勉強が日常やったからな。」
「うげ〜〜〜。なんでそんなに、真面目なん。」
「あんた、なんでそんなに不真面目なん。爆」
そういうわけで、ヤツは喜々として宿題をもっていったわけなんだが。。。
ところが、突然の職員会議が入って、その時間がなくなり、宿題の回収はなかったんだと。 思わず机につっぷしたと。笑。
ま、頑張ったことは、損にはならんし。 あたしも久々に脳細胞を活性化させるような問題に出会えて 楽しいといえば楽しかったぞよ。
<5171>
|