□■ あたしのお教室 ■□
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はい、こんにちは。
台風が来ているみたいで、里は朝から大雨。 弟くんが駅まで送って欲しいというので車をだした。 いつもは卒業した中学の前は通らないのだが、傘を盗まれたというので、ローソンで500円傘を買うために、久々に中学の前を通った。
彼が「かーさん、ちょっとだけ止めて。」というので、中学の校門の前で止めた。
「あ〜、やつら、走っとう、走っとう。ええな、オレももう一回走りたいな〜。」
数分とめて「車出してええよ。」というので走っていると、彼はため息ひとつ。。
最近の彼はほんとに元気がない。 毎日、英語の勉強に追われて、何もする暇もない。 休日に友達から映画に行こうと誘われても迷って迷って断っている。
「一日出かけると、疲れて英語のテストの勉強ができなくなるもんなぁ。」と言って。
「たまには出かけたらええじゃないの。テスト落ちたって、居残りすればいいだけやんか。」と言うんだけど「やっぱり、落ちたくない」と答える。
先日のこと、クラスについての感想を書けと担任から言われて「クラスが面白くない」って書いたそうだ。
「だって、面白くないのに、面白いって書けへんもん。。」だって。
昨日、あるおかーさんから電話があった。 もとうちの生徒で、同じ高校にいった子だ。 弟くんと同じような感じで、ため息ばっかりついているそうだ。
・・傘を買いにいったら、そこに中学の先生がおられた。 弟くんは恥ずかしそうに挨拶していた。 先生は「がんばっとるか?」と聞いてこられた。 彼は「ぼちぼちですわ。」と答えていた。
「かーさん、あの先生、生徒指導でうるさいことばっかりゆうてたけど、今となったらなつかしいよな。やっぱ、あの頃はよかったよなぁ。」と。
「そやな、かーさんも高校の頃はぜんぜん面白くなかったよ。勉強ばっかりで。休みの日はくたびれて寝てばっかりやったもんな。」 「そうか、今のオレといっしょやな。。。」
いつも疲れた顔をしている彼が、時々笑顔を見せるとほっとする。
今度の日曜は、スレップテストも終わってひと段落。。
「今度の日曜、かーさんとマトリックス見にいこうか?」ときくと「いやや、なんで、かーさんといかなあかんの。行くんやったら、彼女と行くわい。」 「お、彼女が出来たか。」 「そんなんおるわけないやろ。おったらこんな毎日送ってへんわ。」
それもそうや。(笑)
仕方ないね、ため息とかぼやきとかを、どかんと受け止めるのが親の仕事やろな。
彼の部屋を掃除しようと思って二階にあがった。 部屋の床に中学の時のアルバムがあけっぱなしになって置いてあった。 アルバムの表紙に「仲間」って書いてあった。
そのうちに、高校でも「仲間」が出来るよね。。きっと。。
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