□■ あたしのお教室 ■□
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2003年06月16日(月) |
じじ、76歳。「父の日」 |
はい、こんにちは。
昨日は父の日。 いっつもむすこっち達のアッシーをしてくれるじぃちゃんに何かお礼がしたいと思っていたから、裏庭でホタルブクロを植えていたしうとめに 「ねぇ、おばーちゃん、今日、バーベキューしましょうか?父の日やし。」というと、しうとめは顔中くしゃくしゃにして喜んだ。
「小春さん、実はとうさん、朝から折込広告みて、丹波屋のお肉が安うなっとるで、久々に食べたいなぁてゆうてはったんやわ。」と。
きっと、あたしがいっしょに焼肉しましょ、っていうのを待ってたんだ。 よかったっ。
夕方から、雨が降り始めたのだけど、庭のガレージは屋根があるし、そこでしようってことになった。
6時ぐらいから、炭をおこすおっとっと。 その横で、むすこっち二人が団扇であおぐ。 煙が来たっていっては、逃げ回っている。はは、いつまでもこどもっぽいんだから。
炭がいい感じに落ち着いてきた。但馬牛、丹波地鶏、畑からとってきた野菜を網の上に乗せると、食欲をそそる香りがあたりに充満する。 じじばばを呼びに行く。 二人、いつものようにゆっくりゆっくりお出ましなさる。
バーベキューコンロを囲んで、家族6人のBBQが始まった。
じーちゃんが急に車の話をしだす。
「○也(おっとっと)が運転した後のミラーの位置がひどうワシと違うんやけど。」じじ 「うぅ、それはなんや。オレの座高が高いって言いたいんかっ。」おっとっと 「やっぱりなぁ。父さんが座高高いから、オレは足が短いんや。」兄くん 「それなら、足の長いオレは誰に似てるんや。かーさんではないしー。」弟くん 「そら、ワシや。」とじいちゃん。
あはは、いつも生真面目なじーちゃん、いつになく上機嫌。 しうとめは、私とわけっこした酎ハイで、もうすっかりほろ酔い。 「もったいないことやなぁ。」と言いながら、うれしそうに肉をかじる。
あたりがだんだん暗くなって、そろそろ蛍が飛び交うころにお開きとなった。
家に戻り、父の写真にビールとお肉を供える。 昨日は、父の日でもあり、亡き父の誕生日でもあった。 バーベキューの煙と先ほどまでの歓談が、きっと空まで届いていることだろう。
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