2010年03月04日(木) |
どちらを選んでも後悔 |
家を手放した後に住むマンションの保証人になってくれという旨のメールが父から届く。 保証人という言葉がわたしの首をぎゅうぎゅうと締め付ける。
父は過去に自分の兄弟(兄と弟それぞれ)から 「借金の保証人になって欲しい」と言われて保証人になった。 母には何の相談もなく。 その額はたぶん大きいと思う。会社を動かす為の借金だったから。 まあ、その人たちも自己破産してしまっているのだけれども。 でも自己破産するまでは、彼らが返せない分の借金の責任を負わされていた。 母に相談もせず気軽に保証人になって、自分の家族の生活を苦しめた。
それを知っていて、愛人に金を貢ぐような父の保証人になんてなれない。 父は、自分がこれから築くであろう家族よりも自分が生まれ育ってきた家族を選んだ。 それだけ。そして新しい家族は築けず崩壊したよ。
わたしは自分を産み育ててくれた親を家族を見捨てたも同じ。 もし彼らに何かが起こってどうしようもない状況になったとき、 わたしはたぶん世間から後ろ指をさされると思う。 「自分の親を見捨てた親不孝者」と。 そして何もしなかった自分自身を悔やむだろう。 でもわたしはうすいさんや子供を不幸にするわけにはいかない。 義実家に迷惑をかけるわけにもいかない。
たかがマンションの保証人かもしれないけれど、 それでも何かトラブルが起こったとき、 わたしひとりで責任を取れる力はない。 うすいさんを子供を義両親を巻き込む。 そうなったらわたしは独りで生きていくしかない。 わたしの家のことで迷惑はかけられない。 でもそうまでして自分の家を守りたいという気持ちはない。
だからわたしは今築こうとしている家族を選んだ。
どちらを選んでも後悔する。 どちらを選んでも100%幸せにはなれない。
どうしてわたしは普通の家の子ではないのだろうなあ。 どうして父はいつもいつもわたしを苦しめるのだろう。
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