くじら日誌
温かい、紅茶を傍らに。
穏やかで何もない日々だけれど。
せいいっぱい、生きよう。

2005年03月23日(水) ときには昔の話を

今夜もラジオ深夜便を聴きつつ帰宅。
丁度、甲状腺癌になった方(名前を忘れてしまった/汗)の話だった。
出産直後に病気が発覚したらしく、当時は口に出せないほどの
パニック状態だったのだと、彼女はおだやかな口調で話していた。

前にも日記に書いただろうか。
昨年の6月ころ、わたしは乳癌の疑いがかかっていた。
その頃を、ふと思い出した。
結果的には異常なしだったのだけれど。
あのときのわたしの動揺も凄まじかったなあ。
目が腫れるまで泣いて、夜が来るのが恐くて、眠るのが恐かった。

うすいさんと付き合い始めて2ヶ月が経っていて、
これまでの人生で一番幸せだと思っていたときに、
一気に奈落の底に突き落とされた気分だった。
幸せの見返りなのか、とも考えた。
うすいさんにも申し訳ないと思った。
うすいさんとは別れるつもりでいた。
でも先に「例え最悪の事態になったとしても、最期まで一緒にいるから」と言われて
悲しいのと辛いのと嬉しいのと幸せなのとごちゃ混ぜな気持ちになった。
やっぱり涙が止まらなかった。

病院へ行くまで、わたしは数日間うすいさんの家でお世話になっていた。
うすいさんのお母さんが勧めてくれたのだ。
うすいさんと一緒にいることでわたしの心が少しでも落ち着くのであれば、と。
うすいさんの家から仕事に行って、うすいさんの家に帰った。

うすいさんのお母さんも大病を患ったことがあって、
それこそ生死の境を彷徨うようなものだったそうなので、
そういった話も聞かせていただいた。


今まですっかり忘れていたけれど、そんなこともあったんだ、と
本当にふとしたことで思い出した。
きっとこのときにはすでに、わたしの中では知らぬ間に
うすいさんの生涯の伴侶として共に生きる事を決めていたのかもしれない。
今はそう思う。



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