閉じていく 思い出の そのなかにいつも 忘れたくない ささやきを聞く
やっと雨ではない天気になりました。 久しぶりにお日様を見たような気がします。 暑すぎず寒すぎず、良い塩梅だったのではないでしょうか。
歳を取ったからなのか、よく昔の事を考えます。 小学生やそれ以下の時代。 細い路地が入り組んでいて、水田があって、小川があって。 廃墟になった木造のアパートで友達とこっそり猫を飼ったり、 秘密基地を作ったり。 蓬の葉を摘んだり蝗を取ったり。 蓮華やシロツメグサで花冠や首飾りを作ったり。 おたまじゃくしやザリガニを取ったり。
区画整理があった事で、あの頃の風景は微塵も残っていません。 道も広くなって、新しい家が次々と建って、お店も沢山出来たけれど たまにふと寂しくなることがあります。 郷愁の念に近いのかもしれません。 帰りたいのに帰れない、失われた故郷。 年端も行かぬ幼子の記憶はとても曖昧で、 瞳を閉じて思い浮かべる情景が鮮明にならないのが口惜しいです。
そんなノスタルジックな想いを胸に、 かつて幼稚園だった場所を訪れてみました。 清厳寺という寺に付属されていたのですが、 閉園してもう大分経つと思います。 寂れた教室、止まったままの時計。 不思議な感覚でした。
今のわたしは、あの頃のわたしが想い描いていた 大人になっているのでしょうか。 会って聞いてみたくなりました。
オリオン通りのほうへ買い物に行くのは楽しいけれど、 大抵母におつかいを頼まれるので面倒臭いです。 相馬屋のたいやき・たこやきと堺屋商店のスルメイカ。 そんな物を最初に買うわけにはいかないので最後に買う事にしていますが、 買ったあとで他の用事を思い出しても行けなくなるのが難点です。 今回も然り。
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