人は生まれた瞬間から死に向かって歩き始める。
息が詰まる。
助けを請うたら、どれだけの人が手を差し伸べてくれるのだろうか。 否。愚問であろう。 答えなど、とうの昔に気付いている。 皆無だ。
「良い人」のようなふりをして、 自分自身を追い詰めて、 無理矢理押さえ込んだ邪気は 容赦なく躰を蝕む。
本当のわたしは、本当は存在しないのかもしれない。 血肉の通う皮袋に詰め込まれた 単調なプログラム。 己の意思を持たないこの体躯は、 もはや機械と何ら変わりない。
外界との壁は日を追うごとに厚くなり、 自分で作った殻の中に閉じこもる。 壊せるのは自分だけなのに、 塞ぎこんで動こうともしない。 それを他人のせいにして、また壁を作る。 出口の無い迷路のように、堂々巡りが続いてゆく。
本当はここまで酷くないですが。 でも似たようなものです。 いつからこんな風になったかなあ。
今日、珍しい事に母が職場の人と食事会で 夕飯をウチで食べるのはわたしと弟だけでした。 ちなみに夕飯の支度をしたのは弟です。 夕飯どきに階下へ行くと、 「丁度良いときに現れやがって」と言われました。 単刀直入に言って、料理の腕前は 弟の方が数段・・・いえ、はるかに上です。
いちごとうふが食べたくなりました。
|