くじら日誌
温かい、紅茶を傍らに。
穏やかで何もない日々だけれど。
せいいっぱい、生きよう。

2002年06月20日(木) 五里霧中

人は生まれた瞬間から死に向かって歩き始める。


息が詰まる。

助けを請うたら、どれだけの人が手を差し伸べてくれるのだろうか。
否。愚問であろう。
答えなど、とうの昔に気付いている。
皆無だ。


「良い人」のようなふりをして、
自分自身を追い詰めて、
無理矢理押さえ込んだ邪気は
容赦なく躰を蝕む。

本当のわたしは、本当は存在しないのかもしれない。
血肉の通う皮袋に詰め込まれた
単調なプログラム。
己の意思を持たないこの体躯は、
もはや機械と何ら変わりない。

外界との壁は日を追うごとに厚くなり、
自分で作った殻の中に閉じこもる。
壊せるのは自分だけなのに、
塞ぎこんで動こうともしない。
それを他人のせいにして、また壁を作る。
出口の無い迷路のように、堂々巡りが続いてゆく。



本当はここまで酷くないですが。
でも似たようなものです。
いつからこんな風になったかなあ。


今日、珍しい事に母が職場の人と食事会で
夕飯をウチで食べるのはわたしと弟だけでした。
ちなみに夕飯の支度をしたのは弟です。
夕飯どきに階下へ行くと、
「丁度良いときに現れやがって」と言われました。
単刀直入に言って、料理の腕前は
弟の方が数段・・・いえ、はるかに上です。



いちごとうふが食べたくなりました。






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