雑  感  徒  然 
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ネタバレ【踊る大捜査線2!!!!!!】
2003年07月19日(土)
※OD2ネタバレです!
内容に触れたくない方々、御注意!!















いやさ、もうさ、私はなんて言ったらいいか、さっぱりわかりませんよ!??
冬から楽しみにしていただけのかいが……いや、それ以上のものを返してくれましたぁ〜!!!
うわー、ありがとう踊る〜(感涙)
生きててよかったよ〜。
こんなに感動を覚えたのは、ウテナの最終回以来だよー絶対〜!!
泣きました、泣きましたよ!
見ていたのが映画館でなければ、号泣していたくらいです。
隣の席の母まで、ハンカチで涙をぬぐっていました。
(ちなみに、我が家の家系は、ハッキリ言ってTVドラマでよくある「お涙頂戴ストーリー」は、全く見ない家系)
いやいや〜。
「『死』というもの以外で、(ストーリーを読んでもらった上で)人を泣かせるにはどうしたらいいのか?」
という話を、つい最近友人に振られたことがあったのですが、

まさしく、これだろう!!?(笑)

それにしても、いかりや長介には脱帽です。
私、これは声を大にして言いたい。
映画史上のベストシーンの一つにしてもらいたい。
私の中では、迷い無く、いままで見てきた映画シーンのなかではベスト1。

和久さんの泣くシーン。

あのシーンを見る為だけにでも、映画代の元なんて簡単にとれると断言したいよ……。
撃たれて重体のすみれさんが、手術前の緊急処置を受けているときに、部屋の外の長いすに座って、一人で泣いているシーン。
(劇中では)回りに誰もいない、ただ一人で泣いているシーン。
すみれさんが撃たれたという悔しさもあるだろうけれども、前回青島が刺されたこととか、昔真下が撃たれたこととか、嘗て撃たれて殉職した、ずっと年下の同僚のこととか、その原因を作った、変わることない警察社会の縦構造への憤りとか、その官僚社会を変えていきたいと、青島と室井の様に誓いあった若き日の友(吉田副総監)の年末限りの退官とか、それによって果たされることなく終わった誓いだとか……。
和久さんの、50年近い現役生活(7年くらい指導員だから、現役…っーのか?)のすべてを凝縮させたようなシーンが、セリフもなく深く心にしみいるのではありました…。

その後、事件解決後に駆けつけた青島と、さらに駆けつけた室井に言葉を言い残して、指導員の腕章を置いて(青島に渡して)去っていく和久さん。
一つの時代の終わりと、新しい時代の始まり。
それを見送る青島と室井。

今回の和久さんの一連のシーンは、いちいちすばらしかったです!
あれはまた、数十年後に、青島と室井が通らなければならない過程につながるのかも知れませんが……。
その時にまた彼等も、若い世代に夢を託したりするのかもしれないけれども……。

映画を見る前に、どこかで「今回青島とすみれが急接近?」と書かれているのを読んだのですが、
どうみても、「青島と室井の急接近」にしか見えないのは、私の腐りきった脳の勘違い…ではないと思うのですが…(笑)
劇中「会うのは二年ぶり」というのにも、ついついときめいて(笑)しまったり(潜水艦の事件以来…というのが気になるところ…。ホームズじゃないんだから、事件の名前だけ劇中に出さないで〜。気になるじゃん〜(笑))

パーティでの、ある事件の被害者の護衛のシーン(そのパーティの会場が、ビッグサイトの西ホールのエントランスだったので、思わずにやりとしてしまったわ…)
あのさい、上から待機を命令されている時分に、他に追っている事件の被疑者を互いに見つけてしまった青島とすみれが、動きたくとも動けずにいながら、ついに上の命令を無視して動こうとしてしまったすみれの腕を掴んで制止した青島に、ものすごく共感とやるせなさを覚えたりしました。
「前の映画の時だったら、青島は、すみれを止めなかっただろうし、おそらく自分も動いただろう」
そして
「でも、今回は動かないでほしい。たぶん動かないだろう」
と。
青島は変わっているわけではないけれども、普通の人間ならば、五年たてば変わるだろう程度には、変わっている。
ドラマ当初の28歳の青島と、現在35歳の青島が、一緒であるべきはないわけで……そういうささやかな部分の描き方が、とにかくものすごく嬉しかったり、でもやるせなかったり……なんですよね。

うー。長くなってしまいました。
もっともっと書きたいことはあるのですが、もう一度見てから、改めて叫びたい……と思います!

EDの映像は、上手すぎです。あれでまた笑えて泣ける…。
OPは、ムダにかっこよいです(笑)
私が個人的に思った、前の映画と今回の映画のOPの作り方の変化の巧妙さ……についても、言いたいことあるのです。

そういえば、踊るって、あんまりアクションシーンってないよなぁ〜。
誰かが「レインボーブリッジのシーンは、もっと派手なのを期待してた〜」といっていたのを耳にしたのですが……。
まー「レインボーブリッジ」を「封鎖せよ!」という副題に、ああいう意味が込められているとは思わなかったよ(笑)
「レインボーブリッジ」を管理管轄している局が多すぎて、どんなに急いでいても全部の許可を受けないと、たとえ警察でも橋の閉鎖が出来ない…なんて…(笑)
犯人達が、橋を渡って逃げる……
以前に、問題はまずそこかい!!!(笑)

日本社会構造の、ものすごく不便なところ……。

ついでに、犯人との交流も、ほぼあり得ないのが踊るの素敵なとこ……。
犯人の「悲しい身の上話」がない刑事ドラマ。素敵ー!


絶対、また語り出すので、本当にやめときます……(大笑)

おまけ:去年の今頃の話



阿々島将