今わかった。昨日の日記が猫だったから、あのメールだったのか。電話しないでいると、電話したくなるが、電話すると、切った後に反動が残る。内容を思い出して反芻し、高揚と背徳を感じる。軽く頭を振ってネガティブな気持ちだけを振り払おうとするが、それでも擡げている二つの想い、それに引っ張られる。悦楽の時間を未来に借りているのだ。いつかそれは対価を以って返却しなくてはならない。まだ、君の夢は見ない。