手。

かすかに触れた指先をたどって彼女の手を握る。
彼女は恥ずかしそうにうつむく。
手を繋ぎながらしばらくとりとめのない会話をして歩く。

指を絡めるように手を握り変える。
彼女の手は折れそうなほど華奢だ。
その細い指を握る手にそっと力を込める。
彼女が軽く握り返す。
彼女の背丈はボクの肩くらい。
その彼女を覗き込むようにすると
微笑みながら彼女も見返す。

視線が絡み合う。

言葉は不要だ。
ボクがいて、キミがいる。
ただそれだけでいい。


気持ち以外に必要なものなど無い。



↓過去日記(別名「恥さらし」ともいう(笑))もついでにどーぞ♪
2003年04月02日(水)

幾瀬の星の煌めき / やまぴぃ

My追加