タレ。

今日の帰りの通勤電車内。
見るともなしに中吊り広告を見ていると
一つの広告が目にとまった。

オレンジ色を地に使い
見るもまぶしい“ほっかほっか亭”の広告である。
メインフォトにシズル感たっぷりのしょうが焼きと
メンチカツを使った
その名も『しょうが焼き&メンチカツ弁当』

お腹減ってる時に見ると食べたくなっちゃいますね。

でも、今回の注目はこの広告のメインコピー。

この広告は
タレントを
使っていませんが
かなり、いいタレを
使っています。


・・・・・・・(-"-;A ...アセアセ

うーん・・なんといいますか・・・
オヤジギャグ臭がプンプンしますな。

しかし、同業者の目で見ると
これの制作現場が目に浮かぶようです。


ある日の制作打ち合わせ。
「今回のクライアントはほっかほっか亭です」
「そのお弁当のキャンペーン用の
ポスター・チラシ・中吊りを制作します」
「例によって予算と時間がありません。みなさんの健闘を祈ります」
悪魔のような営業によって
地獄からの宣告のような仕事の依頼が舞い込む。

ディレクター:
『え〜〜? 金ねーのかよ!しけてる客だな。
金ださねーと、いいもん作れねーっていってやれよ』

営業:
「それディレクター言ってきてくださいよ〜〜」

ディレクター:
『ばーか、そういのは営業の仕事だろーが』

営業:
「何言われてもお金ないですよ・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...」

ディレクター:
『じゃ、あれだなキャラはつかえねーな。なんで行く?
レンタルポジ?つーても弁当だろ?
アレだなシズル感一番で行くのがいいな
ブツを撮影する予算くらいはあるんだろ?
モノ前面に押し出して行こう』

営業:
「それくらいなら、なんとか・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...」

ディレクター:
『おし、じゃ決定。あとコピーだな・・・
ライター、なんかいいのない?』

コピーライター:
“そーですね〜、今回のお弁当は
メンチのソースやしょうが焼きのタレに
こだわっているんですよね?”

営業:
「先方からいただいたコンセプトシートにはそう書いてあります」

コピーライター:
“でも予算がない・・・と、ふむふむ。
それじゃそれを逆手にとって

この広告は
タレントを
使っていませんが
かなり、いいタレを
使っています。


なんてどうです?”

ディレクター:
『ぎゃはははは!いいねぇ〜そういうセンス
オレは好きだね〜〜。ヨシそれ一押しで行こう!決定!!
後、捨て案で一つ二つコピー用意しといて』

コピーライター:
“了解で〜す”


・・・といった展開を経て広告は世に送り出される。
広告にオヤジギャグが多いのはこのせいかどうかは定かでないが。







いやいや、もちろん脚色してますよ。
ホントだって。
ホントホント。



↓過去日記(別名「恥さらし」ともいう(笑))もついでにどーぞ♪
2002年12月03日(火)

幾瀬の星の煌めき / やまぴぃ

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