黄昏。

今日は山形の友達がこちらに出てくるということなので
一緒に飲む機会をもうけた。
以前にだだちゃマメを送っていただいた友人である。

集合場所へ向かうのに自宅を出たのは日が落ち始めた頃。
黄昏に彩られた街を見ながら駅へと向かう。
残光がビルの谷間や黒い雲に反射して得も言われぬ風景を作り出す。

私は夕方や朝日が昇る直前がけっこう好きだ。
一瞬一瞬で風景が変わっていく。
朝日は水平線の彼方が白んでくるとだんだんと日が昇ってくる。
藍色の空が橙に変わりそして周りが明るくなっていく。
夕方になり刻一刻と沈む夕日にあわせて
空はオレンジから濃紺色に替わっていく。
その時風景は一瞬として同じモノはなく
瞬間にしか味わえないモノを享受している気がして
その時間が貴重なものと思えてくるのだ。

駅に着き電車が来るまでホームのイスに腰掛け彼方の空をうかがう。
雲が目に見える速さで動いていく。
上空の風は強いようだ。
その雲にも残照が映えていたが見る見る夕闇の帳に飲み込まれていく。

電車がホームへ入線してきたため私の視線が遮られる。
ゆっくりと立ち上がり電車へと乗り込む。
気がついたらホームの灯りがついてた。


一瞬が紡ぎ出す場面は、連なり継続してその瞬間を作り出す。
黄昏は一瞬でしかない。
夕日も人生も。



↓過去日記(別名「恥さらし」ともいう(笑))もついでにどーぞ♪
2002年11月02日(土)

幾瀬の星の煌めき / やまぴぃ

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