あお日記

2002年12月18日(水) 温泉旅行

 起床と共に、前日まで感じていた熱っぽさは冷めたようだった。逆に打って変わって天気は晴朗、チェックアウトをして宿を出ると多少早めの春が陽射しから感じられた。夜中まで延々と喋り続けていたのが隣の部屋まで聞こえたと明に指摘されて苦笑した。そんな折に明のかぶっていた帽子が気に入って借りた。

 最寄の街へ乗り継いできた頃には正午近くになっていたように思う。街の散策を提案したミルに明が難色を示した。彼女としては予定に無い行動は眼中になく、そのまま帰宅の途につくつもりだったようだ。ミルが何とかなだめて1時間ほど自由行動にすることで話がついた。私としても一人で行動したほうが気楽な心境になっていたので明の口上をありがたく思っていた。

 特に目的地があるわけではないが、なるべく仲間たちがお互いに視界に入らない反対方向へ歩を進めた。といっても小さい街なので周遊にも限度があった。程なくして解散した駅前のロータリーに戻ってきた。

 当時私が購入を考えつつもまだ現実的でない、若い自分には憧れのような存在の車があったのだが、マイナー好きの私に見初められたその車を街中で見かけることはほとんど無かった。その時たまたまロータリーに停まっており、それを見つけた私は自由行動の大部分をその車の観察に割いた(笑)。最後には建物を背もたれにして腰掛け、日向ぼっこをしつつ長いことその車を眺めていた。身近な人間で例えるなら明のように癖が強くて(笑)、スタイリッシュで目がきれいな車だった。それまで感じていたそんなことを思い返しつつしばらく我を忘れて見入っていたが、現実としてすぐそばに明が存在することに気がついた。それは彼女の歩がまっすぐ私に向かって伸びていることに横目で気がついたからだろう(笑)。偶然という小悪魔が私の琴線を揺るがした。



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