| 2006年05月17日(水) ■ | ||
| ハリー・ポッターと謎のプリンス | ||
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お待たせ致しました!ハリー・ポッター最新刊、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が本日発売開始となりました!大人気シリーズ第六作目となります今回、ヴォルデモートの過去に迫ります!ハラハラドキドキ、ハリー・ポッターワールドへどうぞおこし下さいませ!初回限定特典としてオリジナルトーとバックがついてきます。数に限りがございます、お早めにお買い求め下さいませ。尚こちら、本日発売なのにもかかわらず、帯についておりますマジックショーへの応募締め切りが明日となっております!どうぞお早めに!現在●●二階入り口特設売り場及び、五階●●書店にて大好評発売中です!この機会に是非お立ち寄り下さいませ!いらっしゃいませ!! 待望のハリー・ポッター最新作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が本日発売いたしました!“ひとは何故戦うのか…悲しみを乗り越え、選ばれしものが今立ち上がる”!!大人気シリーズ第六作目となります!こちら上下巻セットで3990円、初回限定特典としてオリジナルトートバックがついております!数に限りがございます、お早めにお買い求め下さいませ!! 等等、のどが張り裂けんばかりに叫びながら店頭売りしてました。初体験。 なんか見知った顔や制服やにしらーっとした顔されましたが、一度やるとね、これ、羞恥心とか何もなくなりますよ。新刊片手に振りながら、あらんばかりを駅に向かって叫びます。お願い!そっちの建物行かないでこっちにきて!!という切実な叫びをしなかったのは理性ですな。慣れてくると「これでワタクシ達の給料が…!」「ノルマ達成しないと怒られるんです!」「っていうかこのカッコウでここにいるの寒い!!(ワイシャツとエプロンですから…)」とか言い出しそうになります。 タバコを吸っていたおじさんに話しかけられ「大変だねー。アルバイト?」「そうですよう」「これノルマとかあんの?テープ録音で流しちゃえばいいのにねー」「今日は本社のお偉いさんがきてるのでイイトコロ見せたいみたいなんですよう」「たまんないよなー」「ですよねー」「ガンバッテよ!(親指グッ)」「ガンバリマス!」とか立ち話。なんか知らないおっさんに声をかけられる率が高いんですけども。でもおじさん買っていってはくれなかった…。 本社のお偉いさんと取次ぎさんが来ていたので、店長の張り切りようが鬱陶しいくらいでした。 そんな中、新人バイトのタナカ君が店頭売りをしていときにほとんど壁に寄りかかってぼうっとしていたらしく、それを見た取次ぎさんが店長に「貴方の店からはやる気が感じられない」と言われてそれに激怒した店長が「お前やる気あんのか!」とめずらしく怒鳴ったそうです。(うちの店長基本的に怒るときは静かです)それに対してタナカ君は「ないです」ときっぱりと断言したそうです。 無論、その場でクビを切られました。 タナカ君は入った時期が悪かったんだと思います。 男性エースのジュンペイさんが就活で辞めて、のんびりペースのちょっと使えないヒライ氏がいきなり辞めて、ってところで待望の男性新人アルバイトタナカ君が入って周囲は「これで一安心」となりました。 しかし時期はハリー新刊発売間際で店長含めて一部がそわそわとしており、ジュンペイさんが辞めてから店長が学参を引き継いでいたのですが、そこからタナカ君への引継ぎをやるだけの余裕がなかったんですね。 結果的にタナカ君は自分のやることがわからない、何していいかわからないとずっとフロアをうろうろとしているだけの存在と化してしまった…という具合です。 副店長がいたなら、多分あのひとが嫌味交じりに彼を輪の中に引っ張り込んでやるべき仕事とかを教え込むんでしょうが、如何せんうちの店長は女性陣にしか親切じゃないんで…。しかも、運が悪いことにタナカ君が入る直前に学参は大幅な棚整理諸々やっちゃっていたので、手を加えるところもそうない…。時期的にそう売れてもないから補充も少ないし、欠本も注文も返品もない。(因みに棚整理の際の返品は夏目が七箱作りました) それに、うちの男性店員も基本的には自己中というか、自分の世界を構築しているひと達なので周囲に気を配れるような性格じゃないんですよね。自分が困る程度のオイタをしたら、漸く動いてくれます。 だけど反面、大学卒業までしてるいい年した男が「教えてくれないから出来ません」みたいな態度とるなよとも思います。入ったばかりで声かけにくいって言うのもあるでしょうが、別に線を引いているわけじゃなし、ビジネスなんだから聞きにくくても聞くべきだし言いにくくても言うべきだし。 どうにも美大卒で「芸術」担当をやりたかったらしんですが、うちの店には元から美大卒のタムラさんがいて、彼女が自分でやりたい!って「芸術」担当していたので新人に譲るわけにはいかなかったんです。兼用していた「実用」の売上もよかったから、変える必要もないし。でもタナカ君としてはそこにも不満があったみたいで。 やりたいこと全てやれるような職場なんて何処にもねえよって思いますけどね。しかも入って早々好き勝手できると思うなよ。夏目だって児童続けたかったし、今みたいに好き勝手やれるようになるにはそれなりの実績上げてきたわけだし、頭からやりたい放題言いたい放題やっていたわけじゃない。 夏目に言わせて見れば、嫌味ったらしい副店長がいないだけどんだけだって働きやすかろうよ…と思いますよ。うちの男性陣はいいひと達ですよ!聞けば教えてくれるよ!自分からはいかないだけで!! で、タナカ君が即日退社しちゃったので夏目は学参を担当に持つ羽目に…勉強してバイトに行くのにさらに勉強道具を見るのかと思うと憂鬱です…。 しかも、夏目、学参品とか使ったことないんですけども。辞書くらいですよ!辞書!! さて、当日夏目は16時からバイトに入ったのですが、タナカ君のこともあって店長はぴりぴりしていました。元から店頭売りメンバに入っていたのですが、当初の予定を大幅に変更して店長曰く「最強メンバ」をそろえて交代。 夏目、超ノリノリで叫んでましたが、他のメンバからは「彼女には適わない…」と見放され、気づくとひとりで宣伝してました。何みんな特設売り場に引っ込んじゃってんのちょっと! あまりにノリノリで演説(宣伝じゃないんだって)していたので、本部長に褒められてお茶買ってもらって、店長が喜んでケーキ買ってくれました。うは。 あのね、でもね、のど痛い…。 朝から「今日はハリーの新刊だよ!」と十回以上言って大学の子ォらに「おだまり」と言われました。 ではでは 本日はこれにて失礼! |