危険域。 Master:(c)夏目

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2006年04月21日(金) ■
星空。月影。雲の流れ。すがめて見つめる風の動き。




 ネットカフェからこんにちは、夏目です。

 我が家にロイスというものがありながら、何ゆえにひとりでネットカフェ(しかも新規会員!)なんぞに入っているのか……くだらない理由です。

 杉崎ゆきる氏のね、アインザッツがほしかったんです。
 それで、まあお値段お高めだったので自分の店で買おうかなーとか思ったら、うちの店入荷してないでやんの!
 メイトに行ったらなくて、他の店で聞いたらなくて、結局自分の店で取り寄せちゃえ!!と思ったら、出版在庫激少で手に入らなかった…。
 失意のどん底にいたところ、学校でパソの授業を受けている最中にふと、ネットの本屋さんならどうだろうか…と思い至りました。検索してみると、アマゾンで残り三冊。

 こりゃもう買うっきゃねえ…!

 と、友人ときゃぴきゃぴ注文したわけです。
 で、気分よくその帰りにメイトに寄ったら再入荷してやんの……ええと、天下のメイト様舐めちゃいけませんでした。
 まあでもいっか、どっちにしろ手に入るしなーと思っていたらば、今日の朝、ホトメ開いてびっくり。

 え、代金って自分で払いに行くんですか…。

 なんていうかね、支払明細みたいなのが届くんだと思ってたの。夏目いつも代引きだったから、コンビニ払いって…快適本屋さんみたいなもんだと思っていたんだよ(説明読め)
 それで慌てて必要そうなデータだけ携帯に送ったはいいけど、よくよく読むとこれまたコンビニによって支払方法違うとかいうオチで(だから読め)
 わざわざ駅まできちゃったのに今更帰れるかよ!しかも今日定期忘れたから電車もバスも自腹だよ!!という怒りのまま、今現在、ネットカフェにいるわけです。
 今度は大丈夫。ちゃんとメモッた。


 でも三十分くらいでいいんですけどって言ったら、一時間からになりますってゆわれたの。すぐに出るのもお金もったいないからぎりぎりまでいることにした。どうせ今日はバイトもないから暇だしねー。



 ネットカフェってはじめてじゃないけど、ひとりじゃ来にくいもんだと思ってた…でもそんな風でもない。お姉さん親切。タバコ臭いけど。
 暇つぶしにここ使うのもいいかもしれない…お家に帰りたくないこともあるのよ(しょっちゅうだ)



 それにしても友人の分まで払うから、お金ない…。
 月曜日返してくれないと懐が痛いですよ!ふぇん!!
 25日がお給料日なんですけど、その十日前くらいまでは物凄い速さで時間が経過していくのに、給料日が近づいた途端にぱたりと遅くなるのはどうしてですかね。
 特に、あと四日とか三日とかじれったい…。
 そういうときに限ってバイト休みで遊びたかったりするしね。
 なんでみんな給料日前を見越して遊びに誘うんだろうか。
 嫌がらせか。



 最近は「辞めたい」としか言ってないですけどバイト。
 この間は泣きそうになりながら帰ってきてお部屋でひとりでしくしくしてましたよ。
 フリーターと同じくらい働けって言われても、学校はじまっちゃたら無理じゃない。うちの馬鹿店長「なんでもっと出られないの」とか言いやがって、これでも週五ないし週六とかでやってんだよ!!
 丸一日フリーという時間がないので、結構精神衛生上はよろしくない状態なんですけど、それでもそうでもしなきゃ仕事片付かないし。ノルマも達成できないし。
 そこまでしてるのに「お昼から入れないの」とか「早番は」とか。

 あのね、夏目ね、これでいて、学生なんです。

 って思うし言うし。
 店長って職業は大変だと思うけど、夏目だって学校行って一限から三限まで授業受けて一息吐くひまもなくバスに飛び乗って電車のホームまでかけて、改札すり抜けてダッシュで店に向かって仕事ラストまでこなしてるんだから中々大変なんですよ。
 課題提出だってあるし、レポートだってあるし、読まなきゃいけない小説もあるし、考えなきゃいけないことはたくさんあるんだよ。
 でも仕事行って売れ行き見て、お客さんとか営業さんの相手して、発注もするし管理もするし品出しもするし、おはなし会の仕切りだってポップ作りだってやるしさ、もう、ぎりぎりだよ。
 担当づけだって店長がやらせるって言ったからやってるわけで、誰が好き好んで児童書の担当なんかになったんだよ。入って間もないときに「やらせるつもりなんだけど」って言われて「いやです」って言えるかよ。
 なのにあのクソ店長、「売り上げが落ちてる」「タムラさんはがんばってるのに」「商品の位置が悪いから棚がえしてよ」「ポップにばっか力入れないで」だのとよくもまあそんなこと言えるよな!
 そして夏目が激怒して、さらにもういやだと思ったせりふは。

 「児童書の担当なんてやりたいひといっぱいいるんだからね」

 だったらそいつらにはじめからやらせればよかったじゃねえか!!と思うんです。
 夏目があまり時間入れなくて、棚がえしている余裕もなくて、品出しと補充と売り場の管理でいっぱいいっぱいなんですよっていう話をしたら、「がんばってくれないと困るよ」で、上のせりふですよ。
 受け取り方によっては「お前のかえなんていくらでもいるんだよ。お前じゃなきゃだめってことはないんだ」って意味じゃないですか。
 じゃあ辞めようかな…と思いました。どうせ五月で契約切れるし。今は契約更新の手続きを待ってもらっている最中だし。
 どちらにせよ、後期になったらバイトなんて数えるくらいしかできない状態になるし。
 それにしたって脅し文句もいいところです。上のせりふを言われて「じゃあがんばらないと!」と思えるほど夏目は情熱的ではないので、「じゃあ別に辞めてもいいや」って思考に走っちゃうネガティブさんなんです。
 レジに戻るのは正直、きつい…。
 (生徒会役員として特別待遇を受けていたところを、一般生徒に戻れって言われるのと同じ心境です)
 レジを馬鹿にしているわけじゃないの、でもね、レジにいるとレジから出られないじゃない。それが嫌なの。容易にトイレもいけないし。
 それで、結局「四月の状態を見て今後のことを決める」とか言われちゃって、あと十日しかないのに今更どしろってんだよ!!とこれまたムカムカしたわけです。
 なので確実に夏目が児童書担当をしているのは今月が最後です。
 それをわかりきっているのに、あの男は「今月中に棚をどうにかしてね」とのたまいやがった。×んじゃえ!
 数ヶ月かける予定のものを、あと一週間で片付けなきゃいけないなんて無理に決まってる。できたとしてもやっぱりちぐはぐなんだろうなーと思います。
 有 り 得 な い !
 ああ、それで、次の児童書担当は多分、タムラさんです。なんとなく、やりたそうだった。「もし児童書担当になっちゃたどうします?難しいですよ」ってゆったら「あ、それは全然平気です」とか言われちゃって、なんかもう職場不信…。
 がんばって作ったイザPOP達を持って帰って泣こうかと思った…。
 だって。

 「POPに力入れすぎ」

 とかゆわれたんだもん。
 入れて何が悪いんだよ!!児童書だもんいいじゃねえか!!と思う。
 しかも自腹きってるから店に迷惑かけてないし…ちゃんとがんばって目立つように目立つようにってつくってるのに。
 つくらなきゃつくらないで文句言うくせにさ、お前が作ったPOPなんて目も当てられねえじゃねえかよ…。



 来月いっぱいで辞めるかも…でも次探さないと。
 イイトコないかなー。




 ではでは。
 本日はこれにて失礼!

 これから支払に行ってきまっす。





















 night
   
   
 暗闇。電車。硬いシート。   
 目の前を流れる景色に、奪われる目。   
 明るい明日を夢見て眠る?   
 確実なものなんてひとつもない。   
   
 星空。月影。雲の流れ。   
 すがめて見つめる風の動き。   
 期待に膨らむ将来を思う?   
 確かなものなどひとつもない。   
   
 昨日。今日。明日。先。   
 不安定要素に満たされて。   
 今日も眠る。   
 来るかわからない明日を思い。   
 今日も眠る。   
 どうにもならない昨日を思い。   
   
   
 明日、僕はまた、生きるのか?   


     fin.

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