危険域。 Master:(c)夏目

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2004年06月20日(日) ■
 人生最大の分岐点

 
 
 
 
 
 ひどく書きたいものがあるんだけれど、どうにもインスピレーションが湧き上がってこなくて、書きたくて書きたくてうずうずしているんだけれど、文章になってくれない…あー最悪な状態です。
 強いて言うなら、好物目の前で食べることできないような状況。
 もどかしくてストレス溜まる。
 でもこればっかりは、タイミングが合わないとろくなものができない…わかってるんだけど、早く書きたいよーッ!!

 
 引越しをすることになりそうでして。
 まァすぐにと言うわけでもあらんや。
 と思いつつ、祖母は今年中にでもと言っているらしい。
 早急すぎやでおばあはん。
 因みに、結婚する気のない高給取りの叔父、祖母、母、兄、夏目の五人で引越すのだそうで。
 夏目は部屋さえ満足に与えられて、本棚をつけてもらって、机があって欲を言えば部屋にパソコンさえあれば、もう文句は言わん…と思っていたんだけれど、ちょっと待ってと最近になってストップをかけております。
 どうにも母と叔父はそろって、

 「田舎のほうがいいなァ」

 と山の見えるところに住みたいとか言っている模様。
 元が岩手の片田舎出身、子供の頃は野山を駆け巡って平気で山越えをしていたようなガキだったので、どうにも自然豊かで便の悪いところが好きらしい。中学上がる前には今のところに出てきたくせに。
 しかし反面、夏目は自然は好きだけれどだからと言って住みたいわけではない。虫もあまり好きなほうではないし、何より、本屋がないところなんて耐えられないッ。
 そして祖母も同意。あの人は岩手の片田舎でずっと暮らしていたくせに、都会派。都会が好き。そして畑仕事や虫が死ぬほど嫌い。
 意見が対立しております。
 兄はと言えば、今一人で暮らしている部屋から出る気はないようで、取り敢えず自分の部屋を確保しておいてくれれば何処でもいいのだそうで。なんかムカつくから夏は気温が40度、冬はマイナスとか行っちゃうらしい屋根裏部屋をあてがってやれと心の中で毒づいた。
 
 「本屋! 大型本屋が徒歩圏内にないと嫌! 駅前には大小合わせて三つ以上! オフ(BOOKOFF)も近くに必ずあって、その上、文具系がそろわないところは絶対に嫌!! 駅までバスで何時間とかでもいいけど、それだけは譲らないからね!!」

 とささやかな愛娘のお願いを、母は嫌そうな顔をして聞いている。
 別に引越し自体を嫌がっているわけじゃないんだから…いいじゃないか、ささやかだろう? 別段、「代官山がいいv」とか都会派志向じゃないもの夏目。服のそろえが悪かろうが、交通の便が悪かろうが、夏目は別段困らないのよ。
 ただひとつ!!
 夏目の生き甲斐とも言えるべき本屋めぐりとそれに付随する読書が困難になるなんて言うのは…耐えられないだけッ!!
 今の地元に愛着がないわけでは決してなく。できることなら引越しなんてしたくはないけれども、どうしてもしなきゃいけないのなら、それくらいの要求を呑んでくれてもいいじゃないか。夏目にとっては最大の譲歩だわ。
 因みに、その条件がそろわないのならば、何が何でも引越しを阻止してみせるさ。なんと言っても、夏目の強情ッ張りは我が家一ですからねッ!!
 その昔、中2の時、夜にどうしても本屋に行きたくて車で連れて行ってくれるように母に頼んだところ、無碍なく相手にされなかったのに怒って、

 「いいよ歩いて行って来る」

 とチャリのない夏目は意地で歩いて暗がりを進んだのです。
 当時は家から30分くらい歩かないと大型書店がなかったの。その上、チャリをあまり好んでいなかった夏目にはそれもなく、移動は専ら徒歩かバス。家の車も使わなかったなァ。
 時刻は22時を回り、大型書店は1時までの営業。
 腹を立てていた夏目はゆっくりゆっくりと暗がりを進み、坂を下り、書店にたどり着いた後も閉店ギリギリまで粘って、結局家に帰ったのは2時に届くくらい。
 そりゃ勿論、さすがに母も怒りましたけれど何処吹く風。

 「だったら送ってくれれば良かったじゃん」

 物凄い我が侭な上に、超がつく強情女。しかもそれは気まぐれに発揮されるもので、常に強情なものではないと言うこれまた性質の悪さ。
 それ以外にも夏目の意地っ張り談は結構ある。
 高校に進学してからは、夜にどこか行きたくなると兄がバイクで送ってくれるようになった。たまにだけど。
 基本的に夜中に出歩くのが好きだったりするので、家族が寝静まった後にこっそり抜け出すことも結構あったり。治安が良いとも悪いとも言えない地域だったんだけど、夏目の顔を見知っている人たちがそれなりにいたのが幸いして、トラブルに巻き込まれたことは…ない…かな?? そうとも言えない状況がなかったとも言えないかも知れない(微妙
 
 そんな感じで、本屋がないところなんか絶対に行きたくないと最後の最後まで粘ってやる。大体にして、昔から少人数で暮らしていた夏目が、いきなり祖母と叔父ととなんて暮らせると思っているんだろうか。絶対に部屋から出なくなるに決まってる。
 インドアの上に一日くらい食べなくても平気とか言うアバウトな性格の夏目が、ひとりが大好きで母の外出と外泊を心待ちにしている夏目が、常に家に誰かいるだなんて生活に耐えられるだろうか…ッ。
 大変だ、今更ながらにかなり辛い状況だと気がついてしまった…ッ。
 いっそのこと家を出て一人で暮らそうかしら。したらいつでもひとりで自由気まま…家事をしなければならない面倒が残っているけれど、それは今のこのたまに出すやる気を総動員して、習慣付けちゃえばいい話だし。一番の問題は金銭面なんだけれど…それは、どうにかおいおいに。ッてか、本の大量買いを我慢すればバイト代だけでやれるだろう…少食で、甘いものが好きじゃなくて、飲み物もりんごジュースと水、麦茶にウーロン茶しか嫌だと言う超絶我が侭な人間だし。
 でも本を我慢するのって…かなり大変だろうか…うん、大変だろうな…どうしましょう。早いとこ就職しちゃうべき? 進学希望じゃなくて就職希望にしちゃおうかしら…安易か、安易過ぎるか。このささやかな欲望と我が侭のために人生の重要な選択を間違えちゃァいけんか。
 でも何が正しいとかそんなン今わからんし、取り敢えず目先、常に誰かいる家の中で生活しなければならないと言う息苦しさを考えると、それを回避するのが今のところ一番重要だったりと化するんだけれど…。

 誰が夏目と暮らして下さい!!
 (外出と外泊が多い人で、家賃生活費折半。家には寝に帰るくらいの干渉してこない人希望)

 とか掲げて歩こうかしら…。
 寧ろ一人暮らしをしろって話…。

 あ、飼って下さ(黙れ



 
 ではでは。
 本日はコレにして失礼。

 以下私通。




 櫻へ(読んでるのか?
 
 どうやら「悪魔の黙示録」は29巻まで出ている模様。
 今日書店で、29巻が新刊扱いで発売されているの見ちゃった…そして高橋さんの原画会が今月の30日までやっているらしい。
 大変興味有りv
 
 


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