霜柱 - 2003年12月18日(木) 冷たい空気 白い息 長い時間拘束されていた。 ただ、時間に拘束されているだけで 何をしたっていい時間。 狭い事務所。 女の子がひしめき合う。 煙草の煙で部屋から雨が降りそうだ。 指名される子は部屋から消え、指名されない子 だけが部屋に残される。 もう、何時間が経つのだろう。 今日も何も無いまま帰るのだろうか。 時間だけが過ぎてゆく。 不安と焦燥感で一杯になるとレキソタンを口に 放り込む。 それがワタシの癖だ。 もう店も閉店の時間を迎えようとそている。 そんな時間に一番安いコースで客がつく。 「コイツ、金持ってて延長しそう?」 「あぁ、無理だな。いつもこのコースで指名も無い 早い奴だから。」 「そう。」 レキソタンを口に放り込む。 自分がぶっ飛ばないと客も飛ばない。 そんなモンだろう。 いつものホテル。 薄暗く慣れた廊下。 フロントに部屋番号を行って部屋に入る前に 必ず自分の頬を叩く。 ワタシの習性だ。 ノックを2回。 出て来た客に満面の笑みを浮かべる。 趣味趣向を聞いて会話を合わせる。 どんな趣向もお手のモノだ。 短いコース。 レキソタンで崩れ始めるワタシの脳。 客に延長を勧める。 渋々受け入れる客。 でも、趣向が合えばどうにでもなる金だろう。 セイエキと一緒にしぼり取る金だ。 ついでにアルコールも奢って貰う。 その方が何も考えなくていい。 崩れ去るワタシの脳ミソ。 色々な液体でベタベタになる身体。 まわるアルコール。 まわるクスリ。 客の目を見ればわかる。 この客はMだろうと・・・。 焦らし、すりつけ、弄ぶ 頃合いを見極めて射精させる。 これ以上、金はとれないとわかっているから。 残った時間で、顔と名前を売る為に適当で可哀相な 自分の話をする。 同情を引く 指名に繋げる ただそれだけ。 冷たい空気 白い息 薬がまわっている。 霜柱を踏んでる様な感覚の状態で歩く。 サクサクとワタシの中で何かが崩れ始めている。 久しぶりに血を流して見たかった。 でも、センセイに逢えるまでもう少しだから 我慢する。 何も無い冷たく寒い部屋。 まだ霜柱を踏む感覚が続く・・・。 -
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