道化者の憂鬱...紫(ユカリ)

 

 

皮肉なモンだね。 - 2002年11月04日(月)

ここの所、色々な事を考えていた。
誰に対してでも何でもない、自分に対して
色々考えていた。

ちょうど去年、名古屋の彼がこっちに彼女と別れて
付き合ってくれと言いにきた。
スゴイ嬉しかった。
そして、翌日彼は名古屋に帰り、その晩、彼女が
別れたくないと泣きながら、彼の部屋にやってきた。
彼女を入れないで。
そう、私は言ったが、彼はそのまま彼女を入れて話して
なんとかすると言ったきり、何時間も電話を待っていた。
もう、入れてしまった所で終わったなとそう思っていた。
それでも、私の事が好きだと信じていたが、冷たい雨を
眺めながら、「彼女が来てるどうしよう。」と泣き声で
電話してきた彼と泣いている彼女とか、色んな事を思ったら
もの凄く面倒臭くなってしまって、電話してこう言った。

「ヨリ戻せば。」


それでも次の日には、愛してるよ。と言ってくれると
どこかで思っていたが、お返事はメールでたった一言。

「ヨリを戻しました。」

それを、私は彼の為に移籍した繁盛店に初出勤で向かう
電車の中で読んだ。
愕然とした。
どこかで、まだ好きでいてくれていると思ったが、その後も
そのままだった。
私は、半狂乱で睡眠薬とか色々やったりもした。
それでも死にきれなかった。
笑えない、食えない、眠れない。
そんな毎日を送っていた。
それでも、お店じゃ新人で、客も多くついて何の為にこの店に
いるのかも全く解らない状況になってしまった。
毎日が、埋まらなかった。
欲してる体温はココには無くて、汚い親父の体温で代替えして
隙間を埋めているつもりだったけれど、穴は広がって行くだけ
で、暫く狂っていた。

それで、彼にも彼女にも酷い事を何回かした。

その内、そんな事をしてしまった事を後悔して、謝罪した。
それから、また仲良くなったりもして、また付き合う事になった。

とてもとても楽しかった。
彼とするセックスもSMも本当に大好きだった。
後にも先にもあんなに気持ちの良いセックスを出来る人は、現れない
だろうと思う。本当にそう思う。

でも私の中で、彼の考え方にどうしても許せない所が、
また、少しづつ出てきてしまったりしていた。
それを、自分で納得する様にしてきていたつもりだった。
でも、それは自分を誤魔化して、自分に言い訳をしている様な
そんな感じになってしまい、そういう事を彼に言えない私って
一体、何なんだろう?
そう思ったら、もうダメだった。

何が好きなんだろう?
そういうのが、わからなくなってきていた。
セックスが好きってそんなのドウデモイイコトだと思う。
大切な事かもしれないけれど、それだけは哀しいなぁって
本音で思う。
私は、ソイツの生き様が好きだ。
そう思える奴と付き合いたいと思った。
彼は、他人に対して甘え過ぎだ。
それが私の結論だったし、そう思った瞬間に興味を失ってしまった。
キツイ事を書いてると思うけれど、これが本音だから仕方ない。
私も人の事なんか言えないくらい、甘えてると思う。
けれど、私達が一緒にいたら、お互いが甘やかして先に進めないと
私は思ったので、去年と全く同じ日に、別れを告げた。

「白紙に戻そう」

「うん、いいよ〜」

彼の返事はそれだけだった。

明日から、最北端へ旅に行く。
そこで、全てを凍らして来ようと思っている。

後悔?
そんなモノはしていない。





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