道化者の憂鬱...紫(ユカリ)

 

 

代筆9 〜punishment〜 - 2002年09月21日(土)

昨日は仕事が一区切り付いたので、職場のみんなと焼き肉を食いに行った。また
もや馬鹿みたいに飲んでしまって酔っぱらった私は、柚子に電話をして、みんな
としゃべらせていた。そこまでは記憶がある。気づいたら部屋のベッドで裸で寝
ていた。

寮で昼飯を食った。昼飯のメニューは鶏の焼いたのと切り昆布の小鉢、と書いて
あった。その通りの品が置いてあった。しかし、厨房のおばちゃんがくれたのは
茄子のトマトソース煮と白身魚のフライとサラダだった。押しつけられたと言っ
た方が正しい。よく分からないがとりあえず食べてから会社に休日出勤。柚子が
携帯にメールをくれた。画面の字を見ていると、無性に逢いたくなった。しかし、
この3連休はほとんど仕事でつぶれるから身動きがとれない。月曜日は休めるか
もしれないという程度。柚子のことを考えると何も手に付かなくなって、結局は
また電話してしまった。逢っても何も生まれないという柚子の言葉に確かにそう
かもしれないと思いつつ、何か釈然としない気持ちを抱きながら電話を切った。
仕事に戻ったが、脱力感が次第にひどくなってきて、切り上げて寮に戻ってきた。
夕食を取るために食堂に入ると、茄子のトマトソース煮と白身魚のフライとサラ
ダが並んでいた。二食続けて同じメニューになってしまった。

以前に柚子と話したとき、私というSMのパートナーがいることを自慢したいか
らSMチャットに入ったと言っていた。私も昨日は柚子を自慢したいからみんな
に携帯を渡した。自分の愛する人を隠すことなく自慢できるというのは、幸せな
ことなのかもしれない。自分の愛する人に「自慢したい」と言われるのも幸せな
ことなのかもしれない。ただ、ちょっと遠回しな感じがする。もっとリアルな手
触りが欲しい。たとえそれを得たことによって何一つ先に進まないとしても。今
の私には先を見る余裕がない。そんなことではいけないはずなのに。罰されたい。


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