友達が死んだことを知ったのはその日の早朝だった。 メールで初めて知った時には既にお葬式も終わっていた。 普段メールだけでやり取りしていたから、こんな形でしか訃報を知ることが出来なかったのが悲しい。
もういない。 もう会えない。 もう話せない。 あの優しそうな笑顔を見ることは、もうない。
声を押し殺して泣いた。
私はもう、 何も見たくない。 何も聞きたくない。 何も言いたくない。 何も読みたくない。 何も書きたくない。 何も食べたくない。 何も感じたくない。 何も考えたくない。
なのになぜ、「普通」に振舞おうとしているのか。 なぜ、いつものように日常生活を続けようとしているのか。
私には分からない。 自分で自分が分からない。
何故私は、いつも人が死んだ時にしてきたように、号泣できないのか。
ただ、胸が痛い。
ああ、そうだ。 休もう。
私 は 全 て を 休 ん で し ま お う 。
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