この夏のきものテーマ - 2004年06月06日(日) 3年ほど前に、白生地を鮮やかなピンクに染めたものを誂えたのだが、 それが大活躍なきものになっているので、 色で遊ぼうversion 2 ということで、水色の着物を作ることにした。 おがわやさんに、ピンク紬の時と同じように、 光の加減で色の感じが変わるような織りの白生地がいい、とお願いし、 その中から、和紙織り というものを選んだ。 染め上がってきて、びっくり。 和紙で織られているところは、染まりにくいらしく、白く細い縞が浮き上がった。 花織りになっているところは、一段ほど濃く染まって、これもまた浮き上がって見える。 反物を見る角度、光のあたり具合で、様々な表情が生まれるものになった。 単衣の時期は雨が多いこと、仕事が忙しいこと この2点から、あまりきものを着る機会がないので、 洗えるきもので十分、と思っていた。 しかし、この水色の反物は、絶対に単衣にするしかない。 すごく綺麗な着物ができあがりそう、とワクワク。 今日のお出掛けは、銀座の料亭 朝川。 去年の10月にも 朝川 でお食事会があったのだが、私は参加できず。 こういう機会でもないと、料亭、というところへは まず行かないと思うので、楽しみ楽しみ。 帯は 母のものを拝借。 沖縄紅型である。紅型作家、渡名喜はるみさんによるもの。 夕立 というタイトルがついたこの帯、 母は柄のモチーフに一目惚れだったようだ。 六通柄のこの帯、文庫結びもできるように、平仕立て。 (私にはかなり長いので、二重太鼓もできてしまうのだ。) 沖縄の石垣で囲まれた家に雨が降る。 後ろに出てきた部分の屋根と花は、赤とオレンジ系の色だけれど 上の写真のように、前の部分は青系の色に染められている。 平仕立てになっているので、ちょっと華やかな角だしにするため、 ワザで、ゴムを使用。 て の部分を広げてリボンふうにし、 かわいらしい角だしバリエーションの完成。 これ、かなりお気に入りの結び方。 朝川 にて。 実は帯揚げは 黒の絽に 薄いグレーのひょうたん柄。 黒いところがすっと出るように、柄を考えて使えばよかったな、と思う。 せっかくの効かせ色が、脇に隠れてしまった。 今日は とってもおいしい懐石料理を 静かな雰囲気で、しっとりといただいた。 素敵なおきもの大集合だったのだけれど、 場所を考えて、撮影会は自粛。 雨じゃなければ、料亭の外で少し撮ることもできたろうけど、残念。 素晴らしい夏羽織をお召しになっている方がいて、 夏の羽織は考えたことがなかったけど、 いずれ挑戦してみたいな と思った。 水色の単衣で始まった、私の夏きものは、 絞りの木綿(麻混じり) そして うすもの、と青が続くことになった。 そうね、恋は水色って歌があったな。 あの歌は、本当はちょっと淋しい片思いの歌なんだけど、 メロディーが 青 のイメージで心地よいから 使っちゃおう。 私の夏きもののテーマは 恋は水色 にします。 -
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