ちょっときもので・・・...mao

 

 

師走の買い物 - 2003年12月27日(土)

クリスマスが過ぎると、街も一気に新年への支度へと様変わりする。
花屋さんの店頭から、ポインセチアが姿を隠し、
代わりに新年のお飾りが並ぶようになる。
昨晩遅くに雪が散らついたようで、朝、カーテンを開けると、
隣の家の屋根にうっすらと雪が積もっていた。

天気はとても良いけれど、風がすごく冷たい。
今日は、地元のデパートへちょっと買い物に出掛ける。
きものを着ようか、寒さのために迷ったんだけど。

今日は、紫の銘仙に決定。


母のお友達からいただいた銘仙。
胴裏は「もみ」である。
母の友人は、某デパートのアンティーク着物の催し物の時に購入したそうだが、
結局、一度も袖を通さないままだったらしい。
彼女は私よりも背が高いから、おそらくこの銘仙は身丈も裄も、
全く足りなかったように思う。
着ることを考える前に、飛びついて買ってしまったのかしら。











帯は祖母の博多織。同じ織り柄で、
薄いピンク地に金糸で織り上げてあるものがあるのだが、
そちらは残念なことに、管理が悪かったため、
ひどいかびがあちこちにできてしまった。
おがわやさんに頼んで、京都の専門のところへだしてもらったが、
どうにもならない、とそのままの状態で戻ってきてしまった。
祖母は、この紺地のものは母、ピンクのは私にと
用意しておいてくれたのだと思う。








全身はこんなふうです。

この着物、昨年の春にようちゃんと京都へ旅行をした時に、
現地で着たもの。
その時は、帯を違うものにしたんだけど。
あ、その帯も、祖母が買っておいてくれた博多織のものだったな。
今日の帯揚げは黄色にしたけど、その時は赤にしたんだったっけ。
この帯、かなりしっかりしているので、帯芯を入れていない。
ま、あえて入れていない、というのではなく、
祖母はとりあえず買っておいて後でちゃんと、
と思っていたのだろうけど。
今は、ねたきりになってしまって、脳幹梗塞のため、
言葉も失ってしまった祖母だけれど、
帯のことはなんとなく覚えているらしく、
私の姿を見たら、今日は大きく笑ってくれた。










もちろん、こんな格好では着ている方も、
それを見る方も寒くてたまらない。
またまた母の友人(銘仙を頂いた方とは別の人であるが)から譲り受けた真っ赤な道行きに、
白いマフラーを合わせて買い物へ。
パン、コーヒー、それからアンリシャルバンティエのリンゴのロールケーキを購入。
あ、祖母がお世話になっているヘルパーさん達へ、
アナ・スイのハンカチを買う。
自分用には、きもので出掛ける時のために、ルル・ギネスのものを3枚。

2003年のきものは、今日が最後になるかな・・・。




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