30代の振り袖 - 2003年12月14日(日) おがわや主催のクリスマス会に参加するのも、今年で3回目。 ということは、きものライフもすでに3年が過ぎたわけね。 自分でもこんなにハマってしまうとは予想外だったけど、 どこからどこまでが仕事なのか、境界線がはっきりしないゆえ、 きものを着るとプライベートだ!と気分が変わるので、やめられない。 毎年、このクリスマスパーティの前後になると、 どんなコーディネートにする〜、とおがわや仲間さん達と相談することになる。 9月の新店舗オープンパーティの時に、大人だって振り袖着たい〜、と盛り上がり、 結婚していたって中振り袖ならいいよね、とクリスマスは振り袖でということになった。 私は、仕立てておいて、そのまま眠っていた紬の振り袖がやっとデビューかな。 私はシングルなので、大振り袖にしちゃった♪ 桜の木や花を使って染めたこの紬は、 織った方が30代、40代の女性に着てもらいたい振り袖をイメージしたという。 この作家さんは、1年を通して桜を使って染色をしている方で、 季節によって、同じ桜でも染め上がる色がかなり違うという。 すごくたっぷりしていて、体をくるんでくれるような紬である。 振り袖分の布を裁ってしまうのは、布がかわいそうだ、とさんざん言われて、 大振り袖を仕立てることになってしまった。 振り袖でも紬だからカジュアルに着られるよ、ということ。 そのうち、この紬で美術館巡りでもしてみようか。 この紬に合わせた袋帯。オレンジの具合が着物とぴったり。 やわらかい帯芯を入れて仕立てたので、文庫結びも締めやすい。 長襦袢は、振り袖用のものではないので、 単衣の裾除けと、袷で袖だけを作ったうそつき仕様になっている。 小物をどのように合わせようかと、1週間前におがわやで相談をした。 半襟はワインレッドの刺繍半襟。帯揚げには効かせ色ということで、 ちょっとくすんだ水色を選ぶ。 この色がなんとバッグの中の水色とぴったりであった。 帯締めは母のものを拝借。 この薄い黄緑色が、襦袢の更紗模様の黄緑とぴったりだった。 帯揚げは入り組にしてみる。けっこうたっぷりしたものなので、 ボリュームがでてなかなか良い。 絞りの部分は、片方は前にでて、 もう片方はちょうど脇のあたりにでてくるようにデザインされている。 アシンメトリーでおもしろい。 一目惚れした真四角バッグ♪ 1年ぐらい前のきものサロンという雑誌に、 モデルのはなちゃんが京都で着物や小物を誂えるという特集があった。 その時に、ちょっと小さめだけれど、 彼女が誂えたとってもかわいい真四角のバッグがとても印象に残っていた。 その話をしたところ、やはり実物はかなり小さいということ。 それよりも一回りぐらい大きめのものが欲しいなぁ、という雑談はその時に終わっていたんだけど。 そうしたら、つい先日の小物と履き物の会の時に、 まさにその大きさの真四角バッグがあるではないか。 そしてそして、もう私の好みぴったりの布で作られているし。 連れて帰ることに即決定。 この日はクリスマスランチの前に、恒例のミニコンサートがあった。 ヨーロピアンジャズのギターとヴィオラの男性duoに、 女性のゴスペルシンガーが一人加わったtrioによるライブ。 クリスマスとジャズのスタンダードナンバーに、 ゴスペルが2,3曲加わった構成だった。 パンチのある歌声と弦の響きは、演奏者と私たちの距離を、 直接、そして密に繋いでくれて、本当に気持ちの良い45分間であった。 3人ともおそらく私と同年代なんだろうな。 同じぐらいの年の人が、こんなふうに自分たちの思いを届ける仕事をしているのを目の当たりにすると、 ドキっとしてしまう私。また是非、聴きに行きたい。 さて、次にこの振り袖を纏うのは、どんな時になるかな・・・ そんなことを考えながら、たとう紙の中に納めた。 -
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