お屋敷能初体験 - 2003年10月18日(土) 地元にも、けっこういろいろ楽しめる場所があるんだな、と気が付いたのは、 NYから戻って2年がたった頃。 それまでは、本当につまらない所だな・・・と、文句ばっかり言っていた気がする。 不便というわけではないけれど、やっぱり通勤に時間がかかったり、 お休みの日に、ちょっと朝お茶ができる場所が辺りにないのは、つまらない。 ・・・って私が車を運転しないから、そういう場所に行けないだけなのだろうけど。 本日のお出掛け場所は、地元の駅にある、二木屋という懐石料理のお店。 昔は、議員さんのお宅だったらしい。 毎月、いろいろなイベントが催されていて、本日の薪能も恒例のものらしい。 6月に母とランチへ出掛けた時に、その案内を目にした。 母と彼女の友達がどうしても行きたい、というので、 まぁ、そのお供として参加することにした。 あいにくの天気のため、最初に予定した着物は取りやめ。 カメリアの着物に黒の塩瀬の帯で行くつもりだったのに・・・。 イタリアのコメディア・デラルテ (日本でいうと狂言とよく似てるかな)のキャラクターに似ている イラストが染められている帯で、こういう場所にはぴったりなのにな。 本日は「初心に帰ろう着物」で。 デジカメを忘れて、母のお友達からいただいた写真をスキャナーで取り込む。 うーん、画像がよくない。初めて自分で購入した格子の紬と帯。 小物合わせも、最初の時のまま。 初めて着た時の写真と比べると、随分と着物の雰囲気も変わってみえる。 少しは私が着物についていけるようになったのかな。 なかなかの成長ぶりかも、と自画自賛。 お食事の前に、赤ワインをいただきながら、狂言と半能を鑑賞。 お店の庭に小さな能舞台が作られている。 オーナー曰く、おそらく世界中で一番小さな能舞台だろうと。 照明も少し暗くして、衣装の金糸、銀糸が輝くように工夫しているそうだ。 私たちの席は、テーブルに座ったまま、舞台全体が見えるようになっている所だった。 柱のない能舞台だけど、ちょうど、お屋敷の廊下の柱が、舞台全体の枠となって見える位置で、 演者さんにかぶりつきより、私は気に入った。 お能全部を演じている時間がないため、半能という形になっていた。 お能は、前半はあまり動きがないため、半能では、後半のシテが力強く舞う場面を演じるのだという。 二木屋での薪能は、座SQUAREという、金春流の若手能楽師4人の方による公演。 本日は山井綱雄さんがシテを演じられた。 終演後の記念撮影 この日の午前中は、雨模様。 午後から雨はあがったが、なんとも微妙なお天気だった。 席についた時に、パラパラと降り出したので、 どうなることかと思ったが、大丈夫。 私、晴れ女なんだよね。 雨が降った場合は、お座敷の方に舞台をつくり、 蝋燭能にする予定だったらしい。 蝋燭の灯りだけで上演される、お能。 一度、体験してみたいものである。 久々に髪型をおかっぱスタイルにしてみた。 がんばって前髪伸ばしたのに、ちょっと変えたいなぁ、 と美容師さんに言ってみたら、 前髪作りましょう!とバチっと切られた。 んーー、でもかなり気に入ってるんだけど。 如何でしょうか・・・。 -
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