パンドラの箱
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君のために何かをしたいと思ったんだ。 僕に出来ることの全てを君のために。
君が喜ぶ顔を見たかっただけなんだ。 君を喜ばせるのは僕の生きがいだったんだ。 笑顔が一つ増えるたびに幸せも一つ増えていく。
はずだった。
僕の想いはいつしか、 君にとっては当たり前のことで。 僕が君に対して何かをすることは、 君にとっては当たり前のことで。
当たり前の行為には笑顔という報酬はなくなって。 報酬を得るためにしていたわけではないのに、 いつしか僕は心が折れてしまった。
君が喜ぶだろうと思ってして来たことも、 全ては僕の自己満足でしかなくて。
それに気付いたからと言って、もう既に遅くて。 取り返しのつかないことになっていたんだね。
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