パンドラの箱
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貴方から贈られた言葉のひとつひとつは、 決して温かいものではなかった。 むしろ心凍るような言葉ばかりで、 私の中ではいまだにその一つ一つが戒めとして残されている。
「どうしようもないバカだ」
「結果が出せないでどうして認めろと?」
「俺との約束が守れないのは俺のことをないがしろにしているからですよ?」
「わかりました、俺が悪いんです。俺が責任を取れ、とそういうことでしょう?」
最後に贈られた言葉はとても冷静な言葉で、 そのときの私には受け止めきれず、 だからといって貴方を引き止めることも出来ず、 その言葉の重みにじっと耐えていたのだけれど。
「好きとか嫌いとかじゃない。合う、合わないの問題なんですよ」
そう、好きとか嫌いとかじゃない。 どう足掻いてみてもお互いを受け入れることが出来なかっただけなのだ。 好きとか嫌いとかじゃなく。
あなたと私は合わなかった、と。 今ならそう思う。
締めくくりのその言葉を。 そこに込めた貴方の想いを。
「お達者で」
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