パンドラの箱
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共に過ごせない時間に、 狂おしく、切なく、やるせない想いに駆られるのは、 愛しさの対象が不透明になるからだ。
溢れ出した独占欲と、猜疑心やら、嫉妬心に苛まれて、束縛しようとしてしまう。
「どこにいる?」
「何をしている?」
「誰といる?」
自身の手が届かないところにいるのを、ただただ手をこまねき、臍をかむ。
でも。 アナタは不透明ではないから。
あたしは安心して切なさに身を任せることができるのだ。
寂しさに心狂わせ、自身を切り刻むこともなく。 ただただ、早く逢いたいと、 それだけを願うことができるのだ。
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